社会・政治
小泉農水相、備蓄米で株上げるも三浦市長選敗北&“上地雄輔の父”横須賀市長が交通違反で激震走る“お膝元”

『応援に汗を書いた小泉進次郎』
6月16日、神奈川県横須賀市の上地(かみじ)克明市長が自身のXを更新。《市民の皆様、ならびに関係者の皆様へ交通法規違反に関するご報告とお詫び》と題した文書を投稿した。
「Xのポストによると、6月14日午前8時ごろ、上地市長が自家用車を運転中に、横須賀市内の一方通行の市道を逆走したということです。特定の時間だけ一方通行になる市道だったようなのですが、市長は標識を見落としたそうです。《田浦警察署より交通反則切符の交付を受けました》とポストしています。
さらに同日、警察から自家用車の「自動車検査証(車検)」と「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」の有効期限が切れていた事実も知らされたと記載しています。
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市長はXで《ハンドルを握る者として、交通法規を遵守し、運転車両の安全状態を確認することは、最も基本的な責務です。にもかかわらず、このような重大な過失を重ねたことにつき、弁解の余地もございません》と陳謝しています」(社会部記者)
上地市長は2003年の市議選に立候補して初当選。4期連続当選ののち、2017年の市長選に無所属で立候補して当選。現在が2期めとなる。
「長男はタレントの上地雄輔さんということでも知られています。6月22日、任期満了に伴う横須賀市長選の投開票があり、上地市長も3選を目指して立候補を表明。15日に告示されたばかりでした。
横須賀市は、小泉進次郎農水相の地元。父親である純一郎元首相のご自宅もあります。
上地市長は『無所属』ですが、自民党と公明党から推薦を受けています。市長選にはほかに元横須賀市議会議員の小幡沙央里氏、共産党が推薦する為壮(ためそう)稔氏が出馬しています。
もともと小泉農水相の鉄板地盤ということに加え、備蓄米放出で自民党支持率も上がっているので、事前予想では上地市長が有利と見られています」(政治担当記者)
しかし、懸念材料もある。6月15日に投開票された神奈川県三浦市長選では、自民党が推薦した現職が、元化学メーカー社員の新人候補に敗れている。
「現職が6選を目指すということで、市民から多選批判もありました。とはいえ、首長選挙では現職が有利です。しかも三浦市と横須賀市は、衆院選では同じ神奈川11区で、三浦市も小泉農水相のお膝元です。小泉氏の地盤での敗北ですから、地元では衝撃が走りました。自民党支持層から『参院選はたいへんだぞ』という声が聞こえ、漂っていた楽観論は消えました」(同前)
推薦候補の落選に続き、現役市長の不祥事が発覚。全国的には人気者の小泉農水相だが、地元は揺れているようだ。