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石原伸晃氏「政界引退」表明も「まだいたの?」の声相次ぐ存在感の薄さ…衆院落選で“鞍替え”画策に自民党内でも“総スカン”

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記事投稿日:2025.06.24 18:37 最終更新日:2025.06.24 18:37
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
石原伸晃氏「政界引退」表明も「まだいたの?」の声相次ぐ存在感の薄さ…衆院落選で“鞍替え”画策に自民党内でも“総スカン”

羽田空港での滑走路の角度変更を自らの“手柄”だとする石原伸晃元幹事長

 

 6月23日、故・石原慎太郎元東京都知事の長男で、衆院議員を10期務めた石原伸晃氏が政界引退を表明した。これに対し、SNS上には辛辣な意見が相次いでいる。

 

 石原氏は23日に放送された報道番組『深層NEWS』(BS日テレ)に出演。「36年間、政治活動を続けてきたが、いい潮時だなと。一線から退いて、外から政治を見ていこうと決めました」と語った。また、「ほかの選挙も出ません」などとも語った。

 

 石原氏は慶應義塾大学を卒業後、日本テレビに入社し、報道局で勤務した後、1989年に退社。1990年に衆院議員に初当選し、国土交通相、党政調会長、党幹事長、環境相、経済再生担当相などを歴任したが、2021年10月の衆院選(東京8区)で、立憲民主党の新人・吉田晴美氏に敗れ、比例復活もならず落選した。

 

 

 その後、2023年6月、自民党本部で記者会見し、2025年の参院選の東京選挙区での立候補を目指すことを表明していた。

 

 自民党東京都連関係者が言う。

 

「2025年4月に、都連で参院選の候補者についての選考会がありました。石原さんは都連の井上信治会長と仲がいいため、選考にかすかな期待を寄せていたようです。しかし、本来であれば衆院選に出るべきで、落ちたからといって参院選に鞍替えという姿勢が、尻尾をまいて逃げたと評価されました。結局、総スカンを食らってしまい、即、対象から外されてしまいました。みんなが石原さんに猛反対するなかで、井上会長は小さくなっていました。衆院選落選後、石原さんは熱心に政治活動をすることもなく、都連関係者の間では、2021年の落選が事実上の引退だと見ていました」

 

 ちなみに自民党は、参院選東京選挙区には現職の武見敬三氏と、1988年ソウル五輪男子競泳100m背泳ぎの金メダリストで、初代スポーツ庁長官の鈴木大地氏の擁立を予定している。

 

 石原氏は2012年に、山崎拓元幹事長から派閥を引き継ぐ形で、石原派(現・森山派)を率いるなど、派閥の長にまでなった政治家だが、2021年の衆院選で負けた理由について、自民党のベテラン秘書はこう振り返る。

 

「父親である慎太郎先生の人気に頼っていた部分が大きいと思います。慎太郎先生は都知事を退任後、衆院議員に復帰しましたが、2014年12月に政界を引退して以降は、その影響力も小さくなりましたから。伸晃さんが日ごろから熱心に政治活動をやっていれば、落選などしなかったと思います。地元の選挙区の方々との交流も、伸晃さんは熱心ではありませんでした。地元の有権者をないがしろにしたツケがまわったと、党ではいわれていましたね。ああいう不熱心な活動ぶりでは、どの選挙にも勝てないでしょうし、候補者に選ばれることもないでしょう」

 

 石原氏政界引退のニュースに、Xには《まだいたの》《あれ、引退してなかったんだ?今更感ですね》《親父さんの足元にも届かなかったですね》など、皮肉を持った意見が相次いでいる。

 

 今後は引き続き、言論活動をおこなっていく考えを示した石原氏。やっと肩の荷が下りたというところか。

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