社会・政治
蓮舫氏、立憲民主から参院選出馬で殺到する“二枚舌”批判 都知事選敗退時に語っていた「国政に戻るのは違う」がブーメランに

2024年7月の東京都知事選には、過去最多の56人が立候補。選挙戦の主戦場は街頭演説からSNSになり、各陣営や支援者はYouTubeやTikTokなどに動画を大量投下して支持拡大を狙った。
その一方で、アンチの書き込みも次々とアップされ、そのコメントが引用・再投稿されて炎上するという連鎖が起きてしまった。
「もっとも“被害”を受けたのは、蓮舫さんだったのではないでしょうか。フライングと指摘された街頭での立候補表明、二重国籍疑惑、政策などでアンチ意見が多く見られました。人格を否定する書き込みもありました。
そして、都知事選では小池百合子都知事、石丸伸二・前広島県安芸高田市長に次ぐ3位という結果に終わり、バッシング投稿はさらに激しくなりました」(永田町関係者)
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この事態に“戦う蓮舫”は黙っていなかった。投開票後、反撃を開始したのだ。
象徴的だったのは、政治部記者を名乗る人物がSNSに《ザ蓮舫さん、という感じですね。支持してもしなくても評論するのは自由でしょう。しかも共産べったりなんて事実じゃん》と引用ポストしたことについて、7月16日、蓮舫氏は自身のXに《弁護士と相談しているところです》とポストした。
蓮舫氏はまた《れんほう叩いていいよね、の空気が次世代の挑戦者を萎縮させないようにしたいといま、強く思います》ともつづっていた。
あれから1年。蓮舫氏は7月20日投開票の参院選・比例代表に立憲民主党の公認候補として立候補する。
6月24日に立憲民主党からの擁立内定が発表されると、たちまち“れんほう叩き”でSNSは炎上。
「蓮舫氏は6月24日、Xに《れんほうです。このたび、立憲民主党より参議院議員選挙比例区における公認を頂きました》と立候補報告をポストしました。この投稿が、アンチの目に留まってしまいました。
蓮舫氏は都知事選後の2024年7月13日、Instagramのライブ配信で《いまは国政選挙を考えてない。国政を卒業して東京都知事になろうと手をあげた。120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれて、これでまた国政に戻るというのはちょっと違う》と、国政から距離を置くことを明言していましたから、それがブーメランになったのです」(立憲民主党関係者)
そうしたことから、Xには《蓮舫さん 応援しています 前回の都知事選では応援していました》《蓮舫立候補 イイね》といった応援ポストも見受けられたが、多いのは《二枚舌! 厚顔無恥! 自信があるんやったら、選挙区で立候補せえよ!》《人として信用ならん》など、発言と立候補の整合性を問う、辛辣な書き込みだ。
国民民主党は、過去に不倫疑惑などが報じられた山尾志桜里氏を公認内定しながら、あっという間に取り消しにしたことで、支持率が激減。「山尾ショック」と言われた。
今回の蓮舫氏擁立で、立憲民主党に「蓮舫ショック」が起きてしまうのだろうか。