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副島隆彦が予言「2018年6月、米軍は北朝鮮を空爆する」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.03.04 06:00 最終更新日:2018.03.04 10:00
北朝鮮の核開発の動きは、今から25年前の1993年3月12日、「IAEA(国際原子力委員会)の加盟国から脱退する」という宣言から始まった。このときから北の核開発の動きが表面化した。
だが、実はその前年の1992年に、アメリカの情報機関のCIAが、北朝鮮の秘密の核開発を察知した。これで大騒ぎになって北朝鮮はIAEAから脱退した。
トランプは、ことあるたびに、「アメリカは25年間も北朝鮮の核をほったらかした。25年間も、私の前任者たちは、この問題を放置した。私が決着をつける」と言っている。
今の世界で、大きく核兵器の開発と管理の動きを決定したのは、2015年の1月29日、へンリー・キッシンジャーが米上院の軍事委員会に呼ばれて行った証言だ。
ここで、キッシンジャーは、「米国は、すでに核の拡散を5大国(常任理事国)しか持てないはずなのに、それ以外の国にも許してしまった」と証言した。
キッシンジャーは、「現状ですでに、核の拡散は止められない状態になっている。しかし、それでも現状で食い止めて、なんとか現状を維持すべきであって、今以上の核の拡散(中小国による勝手な核保有)は許すべきでない」と言った。
これが、今回の、絶対に北朝鮮の核兵器は取り上げる、破壊する、持たせない、という大きな決断の根拠となっている。
私、副島隆彦は、近未来を予言する者としての深い覚悟で、以下の予言をしておく。
北朝鮮に対する米軍の攻撃(空爆)は起きる。それは今年(2018年)の6月である。あと3カ月後だ。
そのとき米軍はバンカーバスター爆弾(地中貫通型爆弾。通常兵器では最高の破壊力を持つ)を使う。地下50メートルまでの分厚いコンクリートを貫通してそこで爆発する。
これで北朝鮮の核施設と核ミサイルの移動式発射台(超大型トラック)を全て破壊する。おそらく全ての核施設に対して、これを6発から8発撃つ。これで北朝鮮全域に最大150カ所あるといわれる核施設を全て破壊する。
もし核ミサイル発射台を1基でも破壊し損なったらアメリカ本土に核兵器が飛んでくる。だから一気に即座にやってしまわなければいけない。
その前に、アメリカは、北朝鮮(金正恩体制)を挑発して、
先にミサイルを撃たせるように仕組む。相手に先に撃たせる。それがアメリカの歴史的な常套手段だ。米軍による爆撃はその直後に行われる。
このときアメリカは、決して戦術核は使用しない。あとあと、残虐な行為を行ったと非難されたくないからだ。そして首都平壌は狙わない。戦闘後の交渉相手を失うからだ。
米軍の爆撃のあと、北の国境線から、中国軍(人民解放軍)が北朝鮮内に侵攻、進撃する。その兵員の数は10万人から20万人だろう。最大20万人だ。それで一気に北朝鮮を軍事的に制圧する。おそらく一週間以内に首都平壌を押さえる。
こうして、金正恩体制を崩壊させ、中国は金漢率(キム・ハンソル)の政権を作らせるだろう。金漢率は、2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプールの空港で殺された金正男の長男である。
アメリカ軍の地上兵力が北朝鮮に上陸することはない。地上軍の投入は中国がやる。トランプ政権にとって何よりの優先事項は、アメリカの兵士、軍人が外国の土地で死なないようにすることだ。
米軍はミサイルでの一斉攻撃をするが、あとは、中国(習近平体制)に任せる。現在のトランプ政権の動きは、すべてはこの大きな方針による動きだ――。
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以上、副島隆彦氏の新刊『米軍の北朝鮮爆撃は6月!米、中が金正恩体制破壊を決行する日』より引用しました。Xデーに向け水面下で進む各国の駆け引き。金正恩体制崩壊後の北朝鮮から、次なるアジアの火種まで……副島節全開の最新鋭の分析!