社会・政治
「端的に、嘘です」ひろゆき氏、立憲・野田代表の「日本が『日本人ファースト』と言ったら誰も日本に来ない」発言を一刀両断

フワちゃんを“バディ”候補に挙げたひろゆき
「日本が『日本人ファースト』と言ったら、誰も日本に来なくなりますよ! そんなんでいいんですか、みなさん!」
7月20日の参院選投票日を前に、候補者による熾烈な選挙戦が繰り広げられている。そんななか、街頭演説で冒頭の熱弁を振るったのは、「多文化共生」を掲げる立憲民主党の野田佳彦代表だ。
「野田氏は、7月12日に仙台駅前でおこなわれた立憲民主党・石垣のりこ候補の応援演説でも、『日本も残念ながら、分断と対立を煽る論陣を張るような政治勢力が出てきた』『外国人を排斥することによって得点を稼ごうという政治勢力があるならば、私は断固として戦っていきたい』と語りました。『日本人ファースト』を打ち出し、支持を集めていると報じられた参政党などとの対立姿勢を明確に打ち出した形です。
さらに、外国人の労働力がなければ日本の社会は成り立たないとする野田氏は、『いま各党の個別の外国人政策は、排斥の論理ばかりじゃありませんか? 自民党までも違法外国人対策を政策の柱にしました。違法外国人って、なんですか! 違法なことは外国人も、日本人もやっちゃいけないんです』と語ると、『ルールはみんなに同じように適用しなきゃいけないんじゃないですか!』と主張しました」(政治部記者)
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冒頭の発言も、こうした立憲民主党のスタンスに基づいたものだが、これに噛みついたのが、実業家のひろゆき氏だ。
現在、フランスに在住するひろゆき氏は、一般ユーザーがアップした野田氏の冒頭の演説動画を引用し、野田氏の「日本が『日本人ファースト』と言ったら誰も日本に来なくなる」の発言を、《端的に、嘘です。》と、7月15日の投稿でバッサリ。
その根拠として、
《フランスは、フランスファースト(France d’abord)と言って80年以上経ちますが、世界で一番観光客が多い町はフランス・パリです。 議会・議席数1位の党首「フランスファースト、EUはその次。」》
と続けた。ひろゆき氏の指摘に対し、コメント欄では、
《日本人ファーストと日本ファーストは違いますよね。フランス人ファーストとフランスファーストも違います。そして日本の情勢も違います》
《フランスはフランスファーストと言っていますがフランス人ファーストとは言っていません》
と、否定的な意見もあるが、
《「日本人ファースト」が当たり前なのであって、なぜ日本人ファーストでは無いのかという今の日本がかなり問題で野田さんが言ってることは根本がズレすぎてる》
《ベースに日本人ファーストが無かったら外国人が来なくなります。そうじゃなくなってしまったら日本の魅力が半減して訪日する意味がなくなるので》
など、共感する意見も数多く寄せられている。現時点で当該ポストは210万回のインプレッションを記録している。
「ひろゆき氏に批判された形の野田氏は、12日の演説で『もう働く現場では外国人がいなければやっていけない、人手不足の時代』だとして、『2040年までには100万人の労働力が足りなくなると言われている』と、外国人との共生を訴える意図を説明。製造、介護、建設、公共交通など、どの現場でも外国人の労働力がなければ日本の社会は回らないと主張しています。
しかし、ひろゆき氏は、別のポストで《安い賃金で働く外国人労働者がいなくなれば、企業は給料を上げて求人をするので、日本人が仕事を見つけやすくなり、給料も高くなります》(7月15日)と主張しており、両者の言い分は完全にすれ違っています。
7月13日に大阪でおこなわれた演説後、野田氏は報道陣に対し、『“日本ファースト” だったら自国第一主義だと思いますけど、『日本人ファースト』っていうと、へたをすると外国人の排斥につながりかねない、人種差別になりかねない、ちょっと危ない論調だと思います』と、自身の発言の趣旨を補足しました。
一方、ひろゆき氏も《外国人労働者は安い給料で文句を言わない便利なロボットではありません。人間です》(7月15日)と、一度受け入れた外国人についてはきちんと人権を守るべきであるとも主張しています。
どこまで外国人労働者を受け入れるべきなのか、まだまだ議論は尽きそうにありません」(同)
7月20日の投開票まで、激論が交わされていくことになりそうだ。
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