社会・政治
麻生太郎氏「総理の続投認めない」発言で思い出される石破氏の “麻生おろし”…2009年以来の “犬猿の仲” でついに不満爆発

2024年12月12日に国会に姿を見せた麻生太郎氏。自民党内から「頬がこけた」という声も
7月20日に投開票がおこなわれた第27回参議院議員選挙。21日未明に全125議席が確定した。自民党、公明党あわせて計47議席となり、非改選の議席とあわせると、過半数に3議席足りない結果となった。一方、野党は国民民主党が17議席、参政党が14議席と大躍進した。
歴史的大敗となった石破茂政権。20日夜、NHKの開票速報番組に出演した石破総理は、「厳しい情勢であり、謙虚に真摯に受け止めなければならない」と述べた。さらに、過半数割れでの進退について問われると、「国家のために、果たしていかないといけない責任がある」と、続投への意欲を明かした。
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しかし、この姿勢に苦言を呈した人物がいる。
「それは、元首相で自民党の麻生太郎最高顧問です。同日放送された参院選特番『選挙ステーション2025』(テレビ朝日系)の取材に対し、『総理の続投は認めない』と周囲に話していることが明らかになりました。『退陣に追い込む構えを見せている』とのことです」(政治ジャーナリスト)
その麻生氏の強気な姿勢に世間も反応。さらにXには、ある過去の出来事を思い出す国民が相次いだのだ。
《麻生内閣の時に石破から撃たれまくった人だからな...》
《麻生政権の時やられたことをやり返してるな》
《15年越しの仕返し...》
麻生氏が内閣総理大臣だった2009年。当時巻き起こった党内や野党からの麻生氏への退陣要求を思い出す声が多く聞かれた。
「麻生氏は前任である福田康夫首相の辞任にともない、第92代内閣総理大臣に任命されました。当時、麻生氏の発言ミスや政策の迷走で、内閣支持率が急速に低下。国民の信頼が失われていくなか、党内では『このまま麻生首相では選挙を戦えない』と任期満了を前に起こったのが “麻生おろし” でした。
当時、農水相として入閣していた石破氏は、地方選挙の連戦連敗を総括するべきと直々に要請するなど、 “麻生おろし” の急先鋒。真っ先に後ろから撃つような行動をしており、それ以降、2人は『犬猿の仲』として知られるようになりました」(前出・政治ジャーナリスト)
紛糾の末、2009年7月に衆院解散が決定。自らの発言により党の支持率低下を招いたとして麻生氏は謝罪した。
「石破氏と因縁がある麻生氏は、昨年おこなわれた自民党総裁選でも、石破内閣発足を絶対に阻止したいという思いを抱えていました。実際、総裁選では高市早苗氏を支持していましたね。
結果的に総理になった石破氏ですが、昨年の衆院選、今年6月の都議選に続き、今回の参院選でも結果を残せなかったにもかかわらず、続投を表明しているため、麻生氏もついに堪忍袋の緒が切れた形でしょう。こうした動きを、2009年の “仕返し” ととる人がいるのも理解できます」(前出・政治ジャーナリスト)
はたして、麻生氏はどう動くのか。