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“8月1日に新総裁選出”政界関係者に出回る「竹下的カレンダー」に不穏な書き込み…自民党「懇談会」で石破首相に迫る“責任追及”

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記事投稿日:2025.07.22 16:20 最終更新日:2025.07.22 18:35
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
“8月1日に新総裁選出”政界関係者に出回る「竹下的カレンダー」に不穏な書き込み…自民党「懇談会」で石破首相に迫る“責任追及”

参院選の開票結果を待つ石破茂首相(写真・JMPA)

 

 石破茂首相は7月21日午後、記者会見をおこない「引き続き、我々は公明党と連携をして政権運営にあたっていきたい」などと述べ、首相を続投する考えをあらためて明らかにした。

 

 衆参両院で少数与党となったことから野党と連立することについては「現時点におきまして、連立の枠組みを拡大すると、そういう考えをもっているわけではない」と否定。さらに現執行部の責任問題から生じる人事については「現時点において、人事について考えを持っているわけではない」という考えを示した。

 

 石破首相の会見後、永田町には「竹下的カレンダー」最新版が出回った。政治担当記者が言う。

 

 

「通称『竹下的カレンダー』は、永田町(政界)、霞が関(官界)、マスコミ関係者にはよく知られたカレンダーです。国会の主要日程、政治家の誕生日、記念日などが記入された予定表です。故・竹下登元首相が、官僚や秘書に作成させていたと聞いています。そのため、『竹下カレンダー』と呼ばれていたようです。竹下氏が亡くなってからは『竹下的カレンダー』と改称されましたが、現在の作成者は不明です。

 

 最新版で注目されたのが、8月1日の欄です。この日はアメリカのトランプ大統領が日本からの輸入品に25%の関税を課すとしている関税交渉の期限の日ですから、『関税交渉期限』の記述があるのですが、話題になっているのは『?自民:両院議員総会で新総裁選出』という記述です」

 

 自民党は参院選の総括として7月31日に両院議員懇談会を開くことを決定した。竹下的カレンダーにもその記述がある。しかし、その翌日に両院議員総会で新総裁選出となると、政治日程はまるで変わってくる。

 

「8月1日は関税交渉の期限の日ですから、その日に新総裁選出はまずありえないと思います。8月1日までは政局は動かないというのが永田町の共通認識ですし、日程的にも急すぎると思います。

 

 自民党の党則には、特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会において総裁の後任を選任することができる、という項目があります。これは2024年の総裁選のように“フルスペック”ではなく、党所属のすべての国会議員と都道府県連の代表各3人の投票によるものです。2020年9月に安倍晋三総裁の後任に菅義偉官房長官が選出された際はこの方式でした。続投を表明した石破氏ですが、突然辞任するとなった場合は、この方式で新総裁を選ぶ可能性があります」(同前)

 

 そうした政局情報が流れるなか、21日午後5時前に自民党の河野太郎選対委員長代理が自身のXを更新し、森山裕幹事長を批判したのだ。

 

 Xには《木原誠二選対委員長に、私の委員長代行の辞表を預けました。関税交渉の最中に総理がお辞めにならないのは理由があるにせよ、選挙の責任者である幹事長がまだ辞表を出していないのはおかしい。こういうところから直していかないと、自民党の再生はありません。》とつづった。

 

 そして、河野氏が辞表を預けた木原氏は21日夜、『BSフジLIVE プライムニュース』(BSフジ)に生出演し、「選挙の結果が出た以上は、まずは分析、検証したうえで、しかるべきタイミングで自分の身の処し方を考えたいと思います」と述べ、辞任を示唆した。

 

 自民党秘書が言う。

 

「河野さんの森山幹事長批判はその通りだと思いますし、木原選対委員長が辞意を示唆したのも当然のことでしょう。選挙の責任者である森山さんは辞めざるを得ないと思います。

 

 石破さんは続投宣言しましたから、自分から辞めるとは言えないでしょう。8月1日の関税交渉の期限後も交渉は続くでしょうし、6日には広島平和式典、9日には長崎平和式典、15日には全国戦没者追悼式などの行事日程が詰まっていますから、“石破おろし”が本格化するのは、お盆過ぎてからだとみられています。ただ、7月31日の両院議員懇談会は石破首相の責任問題追及などで、かなり荒れると思います」

 

 はたして石破首相の命運はいかに。

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