社会・政治
『報道特集』参政党の“メディア排除”特集予告で続く“対立”の構図…ジャーナリズム精神へ敬意集まるも懸念される“一方的な意見”

TBS・山本恵里伽アナウンサー(TBSアナウンサー公式Instagramより)
7月24日、『報道特集』(TBS系)が、番組の公式Xに26日の放送内容を告知。そこには《【参政党の“メディア排除”を問う】参院選の結果、与党が過半数割れの一方 大躍進を果たした国民民主党と参政党。選挙区で何が起きていたのか? そして選挙後、公の党でありながら 一部の報道機関の会見取材を拒否したのはなぜか?》とあった。
「同番組は、参院選投票前の7月12日、『争点に急浮上〜外国人政策に高まる不安の声』という特集を放送しました。
そこで、メインキャスターの山本恵里伽アナウンサーが『外国籍の人とまったくかかわらずに生活をする人は、ほとんどいないと思う。自分の1票が、ひょっとしたらそういった身近な人たちの暮らしを脅かすものになるかもしれない。これまで以上に、想像力をもって投票しなければいけないと感じている』と発言しました。
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これを受け『日本人ファースト』を公約にしていた参政党は7月13日、公式サイトに《選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容が放送され、番組の構成・表現・登場人物の選定等が放送倫理に反するものであるとして、TBSに対して厳重に抗議し、訂正等を求める申入書を提出しました》と発表した経緯があり、両者の“対立”の構図が続いています」(政治担当記者)
その後、『報道特集』は公式サイトで《排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や人権問題に取り組む団体や専門家などの声を中心に問題提起したものです。有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性があると考えております》と説明したが、参政党は《当党と放送事業者との間で、BPO放送人権委員会への申立てをおこなう》と表明している。
Xには
《凄いな報道特集 改めてリスペクト 頑張ってほしい》
《これがジャーナリズムの仕事だ》
など、応援の声や
《メディアこそは参政党を排除しようとしているのではないのか》
《正しく両者をださないと、一方的にテレビ局側の意見垂れ流すだけになりそうで、なんだか怖すぎる》
と、内容を危惧する声が入り乱れている。
本誌がTBSに、今回の番組作りの意図などを質問したところ、《取材や編集の過程などについては、従来お答えしておりません》との回答があった。
参政党側にも、TBSへの取材対応などを聞いたが、期限までに回答はなかった。
26日の番組では、何が語られるのだろうかーー。