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「神谷さんは、かなりの“締まり屋”です」参政党創設メンバーが語る“弱点”…“記者排除”騒動には「素人みたいな対応」と一喝

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記事投稿日:2025.07.29 15:15 最終更新日:2025.07.29 15:21
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「神谷さんは、かなりの“締まり屋”です」参政党創設メンバーが語る“弱点”…“記者排除”騒動には「素人みたいな対応」と一喝

参院選で大躍進した参政党の神谷宗幣代表(写真・梅基展央)

 

「ずっと政治家に関わってきましたから、見る目はあるつもりです。神谷さんに政治的な野心はあっても、私腹を肥やそうという思惑はない。それだけは間違いありません」

 

 参政党代表の神谷宗幣氏についてそう語るのは、2020年に結党した同党ボードメンバーの一人で、日本共産党に党籍もあった篠原常一郎氏(65)だ。共産党政策委員長などを歴任した筆坂秀世氏の秘書経験もある篠原氏は、鳩山由紀夫氏の周辺に請われて2009年の民主党政権にスタッフとして関わったこともある。2021年に参政党のボードメンバーを退いてからは、求められたら助言する立場で関わっているというが、参院選で躍進した参政党をどう見ているのか。

 

「今の参政党は、“神谷党”なのは確かです。独裁とはいいませんが、神谷さんしか実務を動かせないのも事実。そもそも神谷さんはかなりの“締まり屋”。僕は先の総選挙前から『必要な職員を養成しよう』と言っていました。だけど結局、党務を議員秘書にさせているほど人手不足なのが現状です。先の選挙で国会議員が14人も増えたわけだから、公設秘書も一議員当たり3人増で、今度は42人も必要です。新たに任命された政治経験のない職員だけで、議員事務所は運営できません。頭を抱えているんじゃないですか」

 

 すでに自民党など他党議員の秘書経験者を採用しているというが、それでも参政党が組織として未成熟なのは否定できないという。

 

「だから、党内で教育をしっかりしなければいけない。注目されると、メディアの目も厳しくなりますから。神奈川新聞の記者の会見場への入場拒否など、素人みたいな対応です。締め出しなんてすれば、メディアとトラブルになるのはわかりきっているのに……。

 

 もっとも、事実上一人で判断しなくちゃならない神谷さんがアップアップになるのはわかるけど、代表としてどっしり構えなくてはダメです」

 

 

 参政党から選挙に立候補する候補者の公認は、運営党員の投票で決まるルールがある。これは篠原氏の発案だ。運営党員は一般党員よりも多く党費を払うことで、党運営に直接に係わることができる。他の既成政党にはない、際立って独自のシステムだ。

 

「でも、これは形骸化していないか、心配です。梅村みずほさんの公認なんて、いい例です。維新の会大阪選挙区の現職議員だった梅村さんは、すでに1年前からさまざまな理由で執行部が次の公認は出さないだろうと聞いていました。

 

 梅村さんは自民党の公募に応募し、落ちて参政党に来た。それでも迎え入れたのは、神谷さんの判断です。確かに、現職議員の梅村さんが入党したことで、参政党現職議員が5人になり、政党要件を満たします。テレビの党首討論にも呼ばれるようになる。神谷さんは、『これでテレビに出られる』と喜んでいましたよ。つまり、梅村さんは人数合わせ優先で入ってきたわけです。

 

 確かに、梅村さんの主張は党と合致している点は多いわけですが、最初から参政党で出よう、と思ってくれていたわけじゃない」

 

 神谷氏と参政党について、次々と指摘する篠原氏。今でも助言する立ち位置にありながら、同党に批判的な発言もしてきた。

 

 じつは一部メディアへの取材で、篠原氏が「秋口から国会運営でボロが出てくる」などと答えたことに、神谷氏から抗議があったという。だが、篠原氏は「質問できない議員」が多発することを憂えている。

 

「8月1日から始まる臨時国会で、会期は5日間とみられます。絶好の機会として活かしてもらいたいけど、新人議員がその短い期間でできることなんて限られます。だから『質問主意書くらいは出すようにしてほしい』と、今回当選した人たちにはせっついています。松田学さんは議員経験もある元官僚ですから、おそらくできるでしょうけど。でも、他党も含めてですが、この間に準備している議員なんてほとんどいないでしょうね。

 

 僕のところに相談に来れば、質問主意書の作成はアドバイスできるけど……」

 

 拡大する党勢は一時的か、それとも本物か。ここから真価が問われる。

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