社会・政治
岸田前首相、誕生日の“感謝”投稿に相次ぐ辛辣コメント“再登板説”浮上も「増税メガネ」批判で本人は“世代交代”主張

岸田前首相
岸田文雄前首相が、7月30日までに自身のInstagramを更新。7月29日に68歳の誕生日を迎え、誕生日メッセージの色紙をもらったことに対して謝辞を述べた。
岸田氏は《SNSの有志の方々から、誕生日メッセージの色紙を頂きました。 誠にありがとうございます。》と投稿し、あいさつ動画を添付した。
動画では上記投稿に続き《総理大臣のときも、そしていまも元気に活動できるのは、こうして応援してくださるみなさんの支えがあってこそと思います。みなさんの期待に応えるため、これからも全力でがんばってまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします》と述べた。
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Instagramのコメント欄には《誕生日おめでとうございます》といった祝福のポストに混じって、岸田氏に対する辛辣なコメントも見受けられた。
《働いても働いても、自由になれない国。それが岸田のうみだした日本。》
《一番の責任を取って議員辞職すべきは総裁選で石破茂を旧派閥を使って民意を蔑ろにして総裁に推したオマエだろう。》
《とっとと石破を倒してくれ。きっしーが選んだんだからきっしーが終わらせろ》
《また総理になる気ですか?勘弁してください。》
政治担当記者が言う。
「岸田氏のInstagramのコメント欄が、岸田氏に対する厳しいコメントであふれるのは恒例となっています。2024年10月1日の首相退任の日に更新したInstagramでも《俺はこの人を許す気はない。》といった批判コメントなどが多くなされ、7月の参院選期間中にも《議員やめてください》《自民党は終わった。》などの意見があがっていました。ただ、誕生日くらいはそうしたコメントは控えたほうがよさそうな気もしますが…」
2024年9月の自民党総裁選で、石破茂総裁誕生に大きく貢献したといわれている岸田氏。
参院選大敗を受け、自らが強力に後押しした石破氏へ党内外からの“退陣要求”が強まり、窮地に立たされている。
そうしたなか、自民党は8月8日に両院議員総会を開くことを決めた。総会では、石破氏に対する退陣要求がさらに強まるとみられている。
自民党ベテラン秘書が言う。
「総会での議題は『参議院議員選挙の総括と今後の党運営について』となっています。総会で石破氏を辞めさせることはできませんが、具体的、かつかなり強い退陣要求が出ると思います。
8月20日から22日は、横浜で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)に、石破氏が首相として出席する予定がすでに組まれています。TICADは3年に1度、日本政府が主導してアフリカ各国と開く国際会議ですから、首相の出席は欠かせません。ですから、8日の総会では、『8月22日までは首相を務めていただいて結構ですが、それ以降はあきらめていただきたい』というような、具体的な話が出ると聞いています。おそらく石破さんは、8月中には退陣を飲まざるを得なくなると思います。その後は総裁選へ一直線という状況になりそうです」
“ポスト石破”についてはすでに、高市早苗前経済安全保障担当相、小泉進次郎農水相、小林鷹之元経済安全保障担当相、林芳正官房長官、そして齋藤健前経済産業相などの名前があがっているが、一部報道では、岸田氏の再登板説も出ている。
ただ、自民党中堅議員は岸田氏の再登板説をこう否定する。
「岸田さんは『どうしても石破が辞めなければならなくなったときには、世代交代だ』と話しています。首相在任中には『増税メガネ』と批判されて支持率が2割に落ち込み、退陣となった事実は変わりませんし、実務的には岸田さんならうまく国政を回すと思いますが、自民党が次の衆院選に勝つ道筋は見えませんから。岸田さんもそのあたりは十分に理解しているはずです」
老兵は死なず、ただ消え去るのみ、ということか。