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“反石破”勢いは急落…「臨時国会で野党の袋叩きに遭うなら今のままでも」自民議員が明かす「政権続行」への本音

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記事投稿日:2025.08.17 15:33 最終更新日:2025.08.17 16:14
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
“反石破”勢いは急落…「臨時国会で野党の袋叩きに遭うなら今のままでも」自民議員が明かす「政権続行」への本音

APECに出席した石破茂首相(写真・JMPA)

 

 8月8日に開いた両院議員総会で、総裁選の前倒しを検討することになった自民党。お盆休戦が終わり、いよいよ“石破下ろし”が本格化かーー。と思いきや、現状を明かすのは麻生派の中堅議員だ。

 

「判断を一任された総裁選挙管理員会は11人の定員のうち、選挙の落選などで数人が欠員です。まず、委員の選任からやらねばなりません。また、委員長の逢沢一郎氏は、『参院選の総括が済まないのに、総裁選挙の事務的手続きを進めるわけにはいかない』とも話しており、8月末にまとめられる総括委員会による報告書を待つようです。それから議員や各都道府県連に意見を聞くというのですから、退陣要求をしている議員のなかには、10月3日の臨時国会までに総裁選を、との主張もあるようですが、そんなのは無茶な話です」

 

 9月末の自民党役員任期を前に、9月中には新役員人事を決める必要がある。それに伴う内閣改造は小規模になると予想されているが、それでも党内に30人程度はいる初入閣待望組には、新総裁よりも初入閣のほうがプライオリティーが高いのは言うまでもない。先の議員がこう続けた。

 

 

「少なくとも先の参院選の大敗で、森山幹事長の辞任は不可避。後任に、例えば加藤勝信財務相あたりが就くようなら重要閣僚が玉突きで変わることもまた不可避です。

 

 現在、麻生太郎さんが“反石破”の急先鋒。あちこちで、『選挙に勝てる執行部体制を』などと言っているようですが、派閥を率いている以上は派閥議員の内閣入りは麻生さんにとって重要でしょうし、麻生さんの義弟の鈴木俊一さんを幹事長に、というなら手を打つと思います。鈴木さんなら、石破さんも受け入れられるはずです」

 

 NHKの世論調査(9日から11日)によると、石破内閣の支持率は38%と前月より7ポイントも上昇、不支持は8ポイント減の45%だった。石破続投への賛否は、賛成が49%で反対の40%を上回った。自民党支持層に限れば賛成が69%で、こちらは反対の23%を大きく上回った。参議院選の惨敗からこの間、与野党協議でガソリン暫定税率の年内廃止の“方針”が決まった以外にこれといった成果はない。

 

「石破さんに批判的な議員や元議員は結局、裏金問題で躓いた議員が大半です。いくら騒いでも世論は冷ややかですよ。

 

 そもそも石破内閣の主要閣僚は、安倍内閣では徹底的に冷や飯を食わされた議員が多い。また石破さんが退陣したとして、後継内閣が高市(早苗)さんなら、野党から不信任が出て解散総選挙になる可能性がかなり強まる。今、自公与党が総選挙に突入すれば、壊滅的な打撃を受ける。

 

 少なくとも10月の臨時国会は景気対策や税制、社会保障改革など、会期(150日)いっぱい延長になるでしょう。この間、与党は野党の袋叩きにあうわけで、『それなら石破さんでも良いんじゃないか』と大半の議員は思っていますよ」

 

 冷ややかな“反石破”への勢い。石破政権の命はあとどのくらいなのか――。

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