社会・政治
国民民主・玉木代表、“お盆休み” 終了報告に不満の声…政策も不祥事も「対策は先延ばし」の “掛け逃げ” 批判

玉木雄一郎代表
8月18日、国民民主党の玉木雄一郎代表がXに《デジタルデトックス終了しました》と投稿し、4日間の “お盆休み” が終了したことを明かした。
昨年の総選挙で、所得税の課税基準となる「103万円の壁」の撤廃を掲げ、同党の議席を4倍増と大躍進させた玉木代表。先の参院選では、大型減税による「手取りを増やす夏」を政策として提案し、比例区とあわせて17議席を獲得。獲得票数では野党第1党への躍進となった。
今回の連休について、国民民主党の内情に詳しいフリージャーナリストがこう明かす。
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「玉木さんは、党内ではXでの投稿に注力しているというのがもっぱらの評判で、実際、先の参院選の公認問題で揉めた山尾志桜里さんも、『玉木はXでの評価ばかり気にしている』と党関係者にこぼしたと言われています。
自民党内で起きている “石破下ろし” など、政局が流動化しているので、本当に休んでいられるのかと党職員も半信半疑でしたが、今日までちゃんと休んだようです」
ただ、冒頭の投稿のリポストには、
《目先のやってる感は大丈夫なので手取りを増やしてください》
《減税の夏はいつですか》
など、厳しい投稿も目立った。
政治記者が、国民民主党の “綻び” を指摘する。
「参院選後に、ガソリンの暫定税率廃止の方針だけは与野党協議で決めました。ただ、そもそも、日本維新の会と国民民主党がバラバラで与党協議をしていたことで、野党の共同法案の提出が遅れ、衆院では可決したものの、参院での審議が時間切れになった背景があります。
両党が与党協議に固執したのは、参院選前の手柄欲しさなのは明らかで、もともと織り込み済みのこと。『103万円の壁』も、与党との協議が打ち切られて事実上の成果なしとなりました」
玉木氏への批判は、政策が実現しないことだけではない。
「昨年に集団離党を招いたパワハラ事案と、先の参院選で起きた標旗の流用事案は、同じ千葉県連の衆院議員・岡野純子さんが渦中の人物です。
標旗の件で、岡野さんは県連副代表を辞任していますが、どちらも、表面化してすぐに会見で『党本部で調査する方針』としたにもかかわらず、実際のところ具体的な動きはありません。
政策の実現にしろ、不祥事への対応にしろ、やってる感だけで、実際には成果は出ておらず、柔道で言う『掛け逃げ』のような状態になっているんです。玉木さん自身の不倫疑惑もそうでしたが、結論を先延ばしにしてうやむやにしてしまうわけです。
昨年の衆院選から着実に議席を増やしてはいますが、国民の期待に応えられないと、徐々に離れる人も増えてくるでしょうね」(前出・政治記者)
玉木氏への期待が、今もって高いのは間違いない。くれぐれも裏切らないでほしいものだ。