社会・政治
突如サービス終了「レンタル怖い人」にささやかれる「フォロワー獲得のネタ」説…当初から抱えていた“際どい”商法とは

いまだに公開されている、「レンタル怖い人」のHP
ご近所や金銭、騒音、いじめなどの対人トラブルの現場に“怖い人”を派遣するという「レンタル怖い人」。8月31日、《諸事情により当サービスは終了しました。》と、公式SNSアカウントで発表した。8月にHPが開設された同サービスでは、派遣実績や結果などが投稿される公式SNSアカウントのフォロワーが2.6万人以上に上るなど、注目を集めた。一方、サービスそのものについて様々な疑問や批判を集めてもいたのだが……。
「HPには、『※当サービス・スタッフは反社会的勢力との関係は一切ありません。』と明記されていました。ただ一方で、SNSでは《「怖い人」として働ける目安ですが、ちょっと目つきが悪いとかではダメです》とも投稿されています。HPのスタッフ一覧には、入れ墨のある屈強そうな男性の写真が並んでいました。
解決交渉が法律業務であれば、弁護士資格のない人間がやると“非弁行為”になりかねないため、そもそも不可能です。となれば、サービスは威圧行為のみとなり、これは脅迫罪などに抵触します」(大手紙社会部記者)
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料金は30分間、2万円からだった。延長料金は30分1万円だが、あらかじめ3時間の設定なら5万円。それ以上の長時間は要相談になっていた。また、解決事例としては「隣人の騒音を注意しているが一向に良くならないので代わりに注意して欲しい」、「職場でいじめられているので、舐められないように職場の飲み会で偶然を装って出くわして友人のふりをして欲しい」などがHPで紹介されていた。
「この事業の運営者として噂されていたのは、既存の某ネットビジネス事業者でした」
こう舞台裏を明かすのは、半グレなどアウトロー事情に詳しい萩原ミカエル氏だ。
「『怖い人』というのは結局、暴力団員なのではないかとの指摘も相次ぎましたが、それはないでしょう。それに、『怖い人』がいきなり現れれば、警察を呼ばれても仕方がありません。暴力団員が『怖い人』として現場にいた場合、警察が呼ばれた時点で大問題になります。“店仕舞”が早い点などを見るに、フォロワー獲得のネタだったのではないかという気すらしてきますね。アウトロー系のSNSアカウントの場合、フォロワーが1万人程度のアカウントなら50万円程度で売却できるとも聞きます」
サービスの実態は、今となっては闇の中だ――。