社会・政治
小泉進次郎農水相、海外要人との交流をSNS連続投稿…自民党内でささやかれる「彼は署名する」総裁選への意欲

小泉農水相は自民党総裁選立候補が濃厚とされている
自民党の総裁選を前倒しするか否かが決まる“決戦の月曜日”9月8日を前にして、前倒しが決まれば立候補するとみられている小泉進次郎農林水産相の動向が注目されている。
5日には石破茂内閣の鈴木馨祐(けいすけ)法相が、閣僚としては初めて、総裁選前倒しを要求する書面に署名することを表明した。が、小泉氏は自身の態度をまだ表明していない。
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政治担当記者が言う。
「3日、小泉氏が農水省で記者団の質問に答えた発言が注目されました。『解党的出直しに取り組む』とした参院選の総括について聞かれた小泉氏は、『そのとおりの行動をしなければならないだろう』などと答えたのです。自らの出馬については言及を避けていました」
この小泉発言について、自民党ベテラン秘書はこう話していた。
「『総裁選の前倒しに賛成なのではないか』と感じました。2024年9月の総裁選では3位に沈み、苦汁を飲みましたが、今回は前回にもまして意欲満々と聞いています」
そうしたなか、小泉氏は9月4日、5日と、自らのXに海外要人との交流の様子を連続で投稿した。
まず、9月4日は《コロンビアのカルバハリーノ農業・地方開発大臣が大臣室に来られました》とポスト。《両国の農業について意見交換をし、農業技術、投資及び貿易における協力に関する覚書に署名をしました》などとつづり、大臣室での写真を公開した。さらにその後、《日越農業対話ハイレベル会合でベトナムのタン農業・環境大臣が来日されました。》とポストし、タン大臣と握手する姿と、会合の写真を添えた。
9月5日は《今朝はオーストラリアのマールズ副首相兼国防大臣と朝食会。久々の再会を喜び合いました。》と投稿し、マールズ氏とハグする写真などを掲載。さらに、その日の夜には《今日、アメリカのトランプ大統領が大統領令に署名しましたが、今週はグラス大使から夕食にお招き頂きました。日米同盟の更なる強化を誓い合う機会になりました。》などと投稿した。
この連日の投稿について、前出の記者は「特別に意識して投稿しているわけではないと思いますが、海外要人との交流ぶりを連投で見せつけられると、次の総裁、総理を意識しているように勘繰られるかもしれませんね」と話す。
実際、小泉氏が総裁選を頭に入れていることは間違いなさそうだ。
政治部デスクが言う。
「小泉氏が、石破首相のコメ改革を自らの手でも成しとげたいと強く思っているのはたしかです。しかし最近は、麻生太郎党最高顧問と岸田文雄前首相が“進次郎推し”に変わったことを見据え、2人のもとにあいさつに行くほど、トップを取ることに前のめりになっています」
9月8日の「総裁選前倒し」の結果次第では、いよいよ石破政権の終わりが見えてくることになる。そして、臨時の総裁選実施となれば、小泉氏が立候補することは確実視されている。
自民党関係者が言う。
「進次郎さんは、石破内閣を支える現職閣僚ですから、鈴木法相と同じように事前に総裁選前倒しの賛否を表明する必要はないと思います。ただし、総裁選に出ることを決めているなら、前倒しを要求する書類に署名しないと、整合性が取れないでしょう。党内では、進次郎さんは署名する、という見方が強いです」
はたして“決戦の月曜日”の行方は――。