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「もっと早く言ってくれれば」麻生太郎氏、石破首相辞任表明を受けての軽口に批判殺到…“おろし” めぐり因縁の関係

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記事投稿日:2025.09.09 15:07 最終更新日:2025.09.09 15:07
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「もっと早く言ってくれれば」麻生太郎氏、石破首相辞任表明を受けての軽口に批判殺到…“おろし” めぐり因縁の関係

2024年12月12日に国会に姿を見せた麻生太郎氏。自民党内から「頬がこけた」という声も

 

 9月7日、石破茂首相が辞任を表明した。前倒しで総裁選をするかどうかの判断が下される前日のことで、石破氏は「引きずり降ろされる」のを避けた形でみずから辞める決断をした。

 

 政治担当記者が言う。

 

「6日の夜、自民党副総裁の菅義偉元首相と小泉進次郎農林水産相が石破氏への説得にあたり、最終的には党の分断を回避するため、石破氏が説得に折れた形となりました。

 

 総理経験者で、同じく辞任に追い込まれた経験がある菅元首相の説得が効いたと聞いています。石破氏の辞任表明から一夜明けた8日、総裁選の前倒しを要求する意思確認は中止となり、総裁選は党員・党友の投票をともなう “フルスペック” で10月4日投開票で実施される見通しです」

 

 そうしたなか、麻生太郎党最高顧問が8日、山口県防府市で開かれた「第50回山口県商工会議所議員大会」にゲストとして登壇。その講演で発言した内容に批判が相次いでいる。

 

 麻生氏は、9月3日、麻生派の夏季研修会で「私自身につきましては、総裁選の前倒しを要求する書面に署名、そして提出をすると決めております」と話し、石破おろしに賛成することを表明していた。

 

「2009年の麻生太郎内閣のときに起きたいわゆる『麻生おろし』の際、石破氏は農林水産大臣という現役の閣僚ながら、当時の麻生首相に対して退陣を要求した過去があります。2人はいわば因縁の関係にあると言えます」(前出・政治担当記者)

 

 

 麻生氏は講演で石破氏の辞任表明について「まさか昨日、石破総理大臣が辞められるという、総裁を辞任するという話になるとは思ってなかったんですけど、どうせ言うならもう少し早くから言ってくれればよかったのにと、思わないでもないんですけど」などと述べた。

 

 この麻生氏の講演での発言にXでは批判が相次いでいる。

 

《自分首相時辞めろ言われ根に持っている 良い歳したジジイが大人げない。一応お疲れ様位言えないのかね》

 

《石破茂の辞任を「もっと早く言ってくれたら良かったのに」なんて、まるで自分たちの内輪のゲームみたいに扱ってる。国民の声や政治の責任なんてどのに行ったの?》

 

 自民党関係者が言う。

 

「昨年9月の総裁選で、麻生さんは、立候補した自派閥の河野太郎デジタル相(当時)の人気がないとみるや、早々に河野氏支援をあきらめ、高市早苗前経済安全保障担当相の支援に乗り換えました。

 

 しかし、高市さんは決選投票で敗北し、麻生さんは党の最高顧問に就任したものの求心力は落ちています。

 

 今回は早めの段階で “石破おろし” を表明したため、『してやったり』とほくそ笑んだのではないでしょうか。講演でも気分が高ぶって、軽口をたたいたのでしょうね。まあ、麻生さんらしいとも思いますが……」

 

 8日、自民党の茂木敏充前幹事長が総裁選への出馬を表明し、総裁選への火ぶたは切って落とされた。今後、小泉氏、高市氏、小林鷹之元経済安全保障担当相、林芳正官房長官らが正式に出馬表明するとみられている。

 

 第29代自民党総裁の椅子に座るのは誰になるのか。

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