社会・政治
国民・玉木代表、恩人“結党メンバー”の「偲ぶ会」で見せた“満面の笑み”自撮り写真に集まる違和感

国民民主党の玉木雄一郎代表
国民民主党の元衆議院議員で2025年4月、和歌山県知事として在任中に亡くなった岸本周平氏を「偲ぶ会」が都内で開かれ、同党の玉木雄一郎代表は9月8日、出席した様子をXに投稿した。しかし、そこでの写真に違和感を覚える人が続出している。
「岸本さんは、東京大学出身の元大蔵・財務官僚。玉木さんにとって先輩ですが、議員としては当選同期です。違いは、岸本さんが将来の事務次官との呼び声も高かったこと。先輩官僚の誘いを断れず、財務官僚への過剰接待事件、いわゆる『ノーパンしゃぶしゃぶ事件』に連座してしまったことが露呈し、出世コースから脱落しました。
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その後、トヨタ自動車に入社し、日本経団連会長になった奥田碩(ひろし)会長のブレーンや、2004年の参院選での竹中平蔵さんの選挙参謀を務めたほか、小泉純一郎内閣では内閣府参与を歴任しました。
2009年に衆議院議員に初当選し、4選後の2018年、玉木さんらと国民民主党を結成しました。つまり、結党メンバーのひとりです。政党を問わず、政策と選挙の両方で高い評価をされていた岸本さんが、玉木さんに目をかけていたのは間違いありません」(政治担当記者)
玉木代表もXの投稿で、岸本さんの遺影に向かい《2020年9月、岸本さんと一緒に作った国民民主党、参院選の比例票で野党第一党になりましたよ。》と呼びかけ、《日本を変えるチャレンジも一緒にやりたかったです、岸本さん。》と結んだ。玉木代表としては、最大級の哀悼の意を示したつもりだったようだが、この投稿と同時にのせた自撮り写真が満面の笑みだったことに、《その笑顔。違和感感じます。》《偲ぶ会なのに、自撮りなうえに満面の笑み、、、、》《偲ぶ会出て何で笑ろてますの?》と、非常識を指摘する声が噴出した。
先の政治担当記者がこう続ける。
「玉木さんとしては、恩人を笑顔で送り出した、という意味合いだったのかもしれませんが……。
玉木さんの最大の政治的成果であり、2024年の衆院選で同党の大躍進を後押しした『103万円の壁』。これについて『財源論をすっ飛ばしても、とにかく上げろ』という玉木さんの主張に、岸本さんは県知事の立場から、『責任政党のあり方と違う』と強く異を唱えていました。後輩である玉木さんに配慮して、あまり表立っての批判はしていませんでしたが、直接、話せるときには相当な剣幕で、玉木さんに詰め寄ったと聞いています。
岸本さんは官僚出身ですが、選挙で苦労したこともあり、選挙活動は文字どおりの“どぶ板選挙”。とくに労組と関係のない国民民主党の地方議員は“岸本選挙学校”の生徒みたいなものです。国民民主党の千葉県連のパワハラ事件では、玉木さんに再発防止のため、関係者への強い処分を求めたといいます。玉木さんも、岸本さんの言葉にはさからいがたい存在だったようです」
パワハラ問題に加えて、千葉県連は参院選中の標旗の誤使用問題も新たに発覚した。現状では真相の究明も進んでおらず、責任問題は棚上げされたままだ。岸本氏は現在の国民民主党を見たら、玉木代表に何と言うだろうか。