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開園直後にはトラブルも…「ジャングリア沖縄」忖度なし潜入ルポ“1日で全制覇”のカギは「昼すぎのスパ」

2025年7月にオープンしたジャングリア沖縄(写真・共同通信)
7月25日、沖縄県北部にオープンした「ジャングリア沖縄」。東京ドーム約13個分にあたる60ヘクタールの、広大な敷地に建てられた巨大テーマパークは、夏休み期間に大にぎわいだった。
「開業の指揮を取ったのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを経営難から救った実業家の森岡毅氏です。彼がCEOを務める『株式会社刀』が筆頭となり、自然との融合をテーマに、22個のアトラクションを備えた施設となっています。総事業費を700億円に抑えており、テーマパークのなかでは安価といえるでしょう。
各メディアで多く宣伝されたこともあり、オープンと同時に全国各地から、観光客や海外旅行者が多く押し寄せましたが、入場システムのトラブルや長時間の待ち時間、クレームが多数投稿された口コミが削除されてしまうトラブルが発生しました。SNSでは問題点をあげる声が多く聞こえています」(経済誌記者)
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そんななか、8月下旬、本誌記者も一般客として施設を訪れた。忖度なしの現地レポートをお届けする。
「うまくやれば、1日でほぼすべてのアトラクションを制覇することができました」(本誌記者・以下同)
そのために必須なのは公式アプリだ。
「アプリを使えば、アトラクションの整理券をスムーズに取得できます。整理券は先着順での配布となるため、入場後はできるだけ早くアプリを確認し、優先的に取得しましょう。配布がすぐに終了することもあるため要注意です」
オープンは10時からだが、おすすめは9時から開園待ちの列に並ぶことだという。
「実際には30分ほど早めに開くこともあります。いざ入場したら、オブジェなど写真を撮りたくなりますが、ぐっとこらえてスルーするのが大切です。まずは人気アトラクション『バギーボルテージ』と『スカイフェニックス』の整理券を取得しましょう。この2つは整理券の配布が終了してしまうと、乗れなくなってしまいますから」
『バギーボルテージ』と『スカイフェニックス』の整理券をゲットした後は、早めのランチだ。
「手早くすむので、フードトラックなどで食事をするのがおすすめです。チキングリル、ハンバーガー、サラダラップなど、基本的に何を食べてもおいしいです。この点のクオリティはかなり高いといえます」
昼すぎになったら、一度“パークを離れる”ことが大切だという。
「早い時間帯で『スパ ジャングリア』に向かうのがおすすめです。13時すぎは、まだがら空き状態でした。広い温泉をほぼ貸し切り状態で楽しめます。ひとしきりスパを楽しんだら、15時ごろから再入園しましょう。この時間になると、午前中に来ていたファミリー層が帰宅し始めており、一気にパーク内の人口密度が減るんです。整理券なしのアトラクションも、待ち時間はほぼ60分以内に短縮されています。アプリで整理券を取ってい置いたアトラクションも、ここで消化したいですね。
17時ごろからは、待ち時間なしでアトラクション乗り放題となります。人気の『ダイナソーサファリ』や『ファインディングダイナソーズ』、そして『やんばるフレンズ』『タムタムトラム』、『トレジャーファイト』などにも、ほぼスムーズに乗れました」
昼間にあえてスパに行く——。このコツさえつかめば“全制覇”も可能というわけだ。やはり、ジャングリア沖縄は満足できるものなのだろうか。
「不満点もたくさんあります。Xで報告されているように、大雨への対策がしっかりできている様子はなく、逆に晴れているときは日陰が少ないので暑かったりします。ただ、塩飴が無料配布されたり、ミスト、浄水の補給所などが至るところにあったりするので、なんとかしのげます。
少なくとも、一度は行ってみる価値があると思います。ただ、ディズニーランドやUSJなどは、何度もリピートする熱心なファンに支えられている部分もあるでしょう。その点、ジャングリアは距離やアトラクションの種類などを考えると、どこまでリピーターが生まれるのかは今後の課題です」
まずは実際に、現地で確かめてみてほしい。