社会・政治
弘道会トップに就任した野内正博会長、横浜に降り立つ! 刷新人事が続く「六代目山口組」真の狙いとは?

弘道会の野内正博会長
9月11日、新横浜駅は物々しい雰囲気に包まれていた。六代目山口組の中核組織である弘道会の野内正博会長(59)が、警護する10人近い組員らに囲まれて降り立ったのだ。ヤクザ界に詳しいジャーナリストがこう話す。
「野内会長は、9月8日に弘道会の新たな会長に就任したばかりです。この日は、横浜にある施設で、稲川会の内堀和也会長に就任の挨拶に行ったようです。会長に就任して最初の仕事だったかもしれません」
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まさに急転直下の人事だった。弘道会トップ交代の情報は、9月8日に一気に広まった。
「8日に三重県津市にある弘道会の施設に弘道会の組員が集結し、そこで新たな人事が発表されました。新たな人事の意味は極めて大きいのです。
弘道会は、六代目山口組の司忍組長が創設した名門組織です。司組長をはじめ、これまで六代目山口組を支えてきた髙山清司相談役、新たに六代目山口組ナンバー2に就任した竹内照明若頭は、いずれも弘道会会長を歴任してきました。
今回、新たに野内氏が会長に就任したということは、将来的に山口組を背負って立つ人物になるということです」(前出・ジャーナリスト)
新たに弘道会トップに立った野内会長とは、どんな人物なのか。都内在住の暴力団関係者はこう話す。
「野内会長は、弘道会きっての武闘派といわれている。山口組が分裂して結成された神戸山口組が、さらに分裂して結成した絆會に対して、先頭を切って抗争を繰り広げてきた。その功績もあり、弘道会内で昇進して今回、会長に就任した。
10代から渡世入りして、40年以上ヤクザ界に身を置いている人物で、人望も厚く組員の面倒見もよいという。今回の人事は、髙山相談役が決めたのではないかといわれており、野内氏は髙山氏の秘蔵っ子と言っていいだろう」
今回の弘道会の人事を含め、六代目山口組では執行部の刷新が進んでいる。警察関係者は、年内にも山口組の代替わりがあるのではないかとみている。
「弘道会会長だった竹内氏は、4月に六代目山口組若頭に就任しており、若頭に専念するため弘道会会長を野内氏にしたのだろう。4月には六代目山口組執行部の人事も刷新した。山口組が分裂して10年経った今年は、兵庫県警に対し、分裂抗争の終結宣言も出した。
これらは、年内にも六代目山口組のトップが代替わりして、竹内氏が七代目山口組の組長に就任するための布石と言えるかもしれない」
分裂抗争終結後、ヤクザ界の勢力図は大きく変わるのだろうか。