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弘道会・野内正博会長、紋付袴姿で「四代目」継承式に…現場には各県警40人&機動隊の“厳戒態勢”

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記事投稿日:2025.10.02 16:56 最終更新日:2025.10.02 17:05
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
弘道会・野内正博会長、紋付袴姿で「四代目」継承式に…現場には各県警40人&機動隊の“厳戒態勢”

弘道会の野内正博会長(写真・馬詰雅博)

 

 9月25日、愛知県豊橋市内にある、六代目山口組の二次団体平井一家の事務所には、早朝から組員が行き来していた。この日は、六代目山口組の中核組織である弘道会野内正博会長の継承式がおこなわれた。都内在住の暴力団関係者はこう話す。

 

「9月8日、野内氏は弘道会の四代目会長に就任した。そのため25日に継承式がおこなわれた。同時に、盃事も執りおこなわれ、弘道会の傘下組織は野内新会長の親子盃を受けたようだ。この日は大安吉日で日柄もよかったのだろう」

 

 事務所には、野内会長をはじめ執行部の面々が紋付袴姿で現れ、それ以外の組員は、黒のスーツに白いネクタイ。午前10時に始まった継承式は、12時ごろに終了したとみられる。弘道会の会長交代は12年ぶりのこと。まさに組織をあげての祝い事になった。ヤクザ界に詳しいジャーナリストはこう話す。

 

「継承式がおこなわれた事務所の前には、愛知県警をはじめ、兵庫県、岐阜県、千葉県、茨城県など、弘道会の傘下組織の事務所がある県警の捜査員が集まって、警備にあたっていました。その人数は40人あまりに達していました。また、不測の事態に備え機動隊も配置されていました。警察が、今回の継承式をいかに重要視しているかがわかります」

 

 騒然とする事務所周辺をよそに、紋付袴姿で「当代」と書かれたリボンを付けた野内会長は、ほかの組員と談笑している様子を見せた。また、先代の弘道会会長(現・総裁)で、4月に六代目山口組若頭に就任した竹内照明氏が現れると、深々と頭を垂れて出迎えていた。

 

 今回の継承式は「次の世代の山口組にとって大きな意味を持つ」と、前出の暴力団関係者は語る。

 

「弘道会は、六代目山口組の司忍組長が結成した名門組織。六代目山口組の若頭として組織を長年、支えてきた髙山清司相談役が二代目の会長、さらに竹内若頭が三代目会長だった。まさに弘道会は、現在の六代目山口組の中核組織だ。その四代目会長に野内氏が就任したということは、将来的に山口組を背負って立つ人物になるということ。今回、継承式を終えたことで、年内にも六代目山口組は代替わりを進める可能性がある。山口組が分裂して10年が経過し、抗争の終結宣言も出した。これで、次の代の山口組に向けての準備が整ったということだろう」

 

 継承式で笑みを見せた野内会長。その笑顔の先に、どんなヤクザ界を描いているのだろう。

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