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「悪役のやること」小泉進次郎氏、「党員離党」報道に反論も止まぬ批判…総裁選後も「しこり残る」党内から冷ややかな目

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記事投稿日:2025.10.02 19:57 最終更新日:2025.10.02 20:42
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「悪役のやること」小泉進次郎氏、「党員離党」報道に反論も止まぬ批判…総裁選後も「しこり残る」党内から冷ややかな目

2025年9月20日、自民党総裁選に出馬を表明した小泉進次郎氏(写真・長谷川 新)

 

 自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補している小泉進次郎農水相にまたも“文春”から報道が……。

 

 9月30日、文春オンラインは「《衝撃スクープ》小泉進次郎の地元・神奈川県で高市派自民党員が離党させられていた『826人が勝手に…』前衆院議員が実名告白」とのスクープ記事を配信したのだ。

 

 政治担当記者が言う。

 

「文春オンラインによれば、神奈川9区の支部長を務めていた中山展宏前衆院議員が勧誘し、自民党員になってもらったうちの826人が今年6月に勝手に離党させられていたことが発覚。離党させられた党員の9割超が昨年の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相に投票していたことで、今回の総裁選で小泉氏に有利になるよう働きかけがあったのではという疑惑が浮上しました。文春報道が出る前の27日、自民党総裁選挙管理委員会は総裁選の投票資格のある党員らの人数が826人増えたと訂正し、発表しました。総裁選挙管理委にとっては、文春報道がその答え合わせになるというバツの悪い結果となってしまいました」

 

 この報道を受けて、小泉氏は10月1日午前、自身のXを更新し、文春に反論。

 

「そもそも私は、自民党神奈川県第9選挙区支部において起こった出来事については、今回初めて知ったところであり、全く関知しておりません」と自身の関与を否定し、「しかも、本件は、衆議院総選挙後の本年6月に自民党神奈川県第9選挙区支部において、支部長の衆院選落選に関連して起こったものです。これ自体参議院選挙以前の話であり、参院選の敗北に伴う総裁選挙の開催に関連しようがないできごとです。にもかかわらず、当該記事は、あたかも、総裁選挙が行われることを前提として、自らに有利になるように私や私の関係者が何らかの動きをしたかのように印象づける内容となっており、著しく事実に反します」として、「このような事実に反する報道に対し、私の代理人である弁護士とも相談の上、強く抗議するとともに記事の訂正を求めて参ります」と締めた。

 

 総裁選をめぐっては、9月25日発売の「週刊文春」が、小泉陣営による「やらせステマ作戦」についても報じていた。この報道について、小泉氏は26日の記者会見で「私自身も知らなかったこととはいえ、総裁選にかかわることでもあるので、申し訳なく思う」などと陳謝し、事実関係を認めていた。

 

 自民党のベテラン秘書が言う。

 

「前回の報道でも今回の党員が離党させられていた問題についても、小泉さん自身は『知らなかった』と言っていますが、『知らなかった』で済まされる問題ではないように思います。仮に小泉さんが総裁選に勝って、総理大臣になったとしても、自民党内には『何かスッキリしない』という相当な“しこり”が残るでしょうね」

 

 今回の文春オンラインの報道にはX上でも、

 

《小泉進次郎、自らの陣営さえガバナンスできないのに、国家運営ができる訳がない》

 

《この件といい、ステマといい、完全に漫画やドラマの悪役のやることだぞ…》

 

 などの小泉氏に対する批判の声が相次いでいる。

 

 前出の秘書が続ける。

 

「小泉さんは『自民党をもう一度ひとつにする』と訴えていましたが、小泉陣営に浮上した問題によって、それを実現することはかなり困難になったように思います。

 

 仮に小泉さんが総裁、総理になったとしても、党内でのわだかまりは続くでしょうし、10月中旬から始まる予定の臨時国会での答弁などで、いきなり躓くことも懸念されています。一部野党と協力しながら政権運営をやっていくとは思いますが、党内からは『仮に勝ったとしても、小泉政権は短命に終わるだろうね』という声が強くなっています」

 

 小泉氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3か国による農相会合に出席するために10月1日~2日の日程でフィリピンのマニラを訪問している。

 

「今回の出張は以前から予定されていたとはいえ、文春の報道が出たばかりですから、逃げたようにも見えてタイミングが悪いですね。このまま4日の総裁選で小泉新総裁が誕生することになっても、国民の歓迎ムードに包まれることにはならないでしょう」(前出の秘書)

 

 小泉氏は1日夕方、フィリピン出発前に成田空港で、報道陣の取材に対応。今回の文春の報道についての質問に対しては「すでにコメントを出した通りです」とのみ答えた。現在、総裁選で高市氏や林芳正官房長官をリードしているとみられる小泉氏だが、苦難の道のりが続きそうだ。

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