
メガネベストドレッサー賞を受賞した石破首相(写真・共同通信)
「メガネが最も似合い」「最も輝いている人」を表彰する「日本メガネベストドレッサー賞 2025」が10月1日、発表された。「政界部門」では石破茂首相、「経済界部門」では経済学者の成田悠輔氏、「芸能界部門」では木村文乃氏、「VTuber部門」では加賀美ハヤト氏が受賞した。
この中で特に話題になっているのが、退陣を表明した石破首相だ。
「現職首相の受賞は、故・橋本龍太郎氏以来29年ぶりとのことで、首相も大喜び。『表彰状を与えることはあってももらうことがない。総理をやって1年になりますが、初めて(人から栄誉ある賞を)もらいました』と笑みを浮かべ、『人生をやっていると、たまにはいいことがあるんだな』と達成感に満ち溢れていましたね」(スポーツ紙記者)
さらに「顔が怖いと言われるため、少しでも柔らかく見せるために掛けている」と自虐を交え、笑いを誘った。また、サングラス姿も披露すると、会場は拍手に包まれた。
しかしながらX上では祝福の声があがるどころか、
《メガネかけても国民の生活は見えませんでしたね》
《餞別代わりだな》
《この賞に価値が無いことが分かった》
とあきれる人が続出している。これについて芸能プロ関係者は語る。
「このメガネベストドレッサー賞は『メガネが最も似合い』、『最も輝いている人』を選出するというもので、1988年に創設された歴史ある賞ですが、2021年を最後に選出されておらず、今年から再開することになりました。
芸能人にとっては人気のバロメーターとなったり、旬であることを証明する賞ですが、総理が受けると、どうしても話題性だけを優先したと受け取られかねません。しかもすでに退陣表明し、首相としての“余生”を過ごすだけの石破氏に授けるのはあまりに意味を見出せませんよね」
「メガネベストドレッサー賞」を含め「ドレッサー賞」は数多くあるが、近年、賞の意義は芸能界で低下しつつあるという。
「『ベストドレッサー賞』や『ベストジーニスト』、『日本ジュエリーベストドレッサー賞』など多種多様です。それぞれ業界団体が注目を集めるために主催しているわけですが、メディアに取り上げられるための話題優先ばかりで、本当に“ドレッサー”として優秀なのかどうかは二の次という印象を否めません。一時的にワイドショーなどを騒がせるだけで、例えば若者に広がることもありませんし、徐々にその価値は薄れているような気がしますね」(芸能ジャーナリスト)
たしかに首相は退陣表明の直後で“旬”ではあるのだが……。