
握手をかわす高市早苗首相と公明党の斉藤鉄夫代表(写真・長谷川 新)
10月22日放送の情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で、コメンテーターがメディアの報道姿勢に苦言を呈し、SNSなどで波紋が広がっている。
21日、高市早苗自民党総裁が、日本の憲政史上で初めてとなる女性首相に国会で指名された。
高市首相はその後、「最初の仕事」として、各党へのあいさつまわりをおこなった。
「最大野党である立憲民主党は、松下政経塾の先輩、野田佳彦代表が迎えました。野田氏は『(塾の創設者の)松下幸之助さんが天国からどう見るか』と感慨の面持ちで語り、野田氏が千葉県議選に出馬した際、高市首相がポスターを貼るなどしたことも紹介。『焼き肉を食べに行く約束』があったことも明かしました。
さらに高市首相は、国民民主党、公明党、日本維新の会、参政党、共産党、れいわ新選組などにもあいさつをしましたが、終始、和やかな雰囲気でした」(政治部記者)
そうしたなか、TBSのニュースサイトと情報番組が報じた、高市首相と公明党の斉藤鉄夫代表の様子が、話題となった。
「22日の昼12時すぎ、斉藤代表は『ひるおび』(TBS系)に出演しました。そこで『高市首相が就任あいさつに来た際、目を合わせなかった』と報道されていることについて『いっさい、そういうことはございません。(高市首相が)入ってこられたときに目と目を合わせて握手をし、その後、報道の方が『カメラ向いてください』と(いう要求が)ありましたので、(高市氏と一緒にカメラを)見たんです』と、視線が合わなかったと説明しました。
実際、本誌のカメラマンは、高市首相と斉藤代表が、しっかり目を合わせて握手をかわす様子を撮影している。
しかしその後の14時すぎ、ニュースサイト『TBS NEWS DIG』で《連立を離脱し、野党に転じた公明党》として報道されたあいさつの様子では《トップ同士のこのやり取りは、視線を交わすことなく行われました》と言及されたのです」(芸能担当記者)
さらに『ひるおび』の後に放送される『ゴゴスマ』でも、高市首相と斉藤代表の会談が、VTRとともに「目を合わせず」のナレーションつきで報じられた。
こうした一連の報道に異を唱えたのが、『ゴゴスマ』の番組コメンテーターで、CBC特別論説委員の石塚元章氏だ。
石塚氏は「先ほどの『目を合わせない』は、(斉藤代表)ご本人が『ひるおび』で否定してました。(高市首相と斉藤代表が)ちゃんと目を合わせてるのに、カメラマンがこっち向いてって言うから、向いたところを撮って。そういうことはなるべくメディアもやめましょうね」と苦言を呈したのだった。
斉藤代表が否定しながらも、同じTBS系列の番組が「視線を合わせず」として報じたことについて、Xには
《ゴゴスマスタッフはナレーション訂正出来なかったのか?》
《目を合わせずと言うなら入室から退室まで放送ですよ》
など、石塚氏の発言に賛同する意見があがった。さらに
《石塚さん干されないと良いけど》
《もし石塚さんが切られることがあったらもう一生見ないわ》
と、苦言を呈した石塚氏を心配する声まで寄せられた。
石塚氏の一連の発言について、番組MCの石井亮次が「はい」と応じただけだったことにも、批判があがっている。直前の番組で、当事者が弁解したばかりだったはずだが……。