
高市早苗新首相への発言が問題視されている田原総一朗氏
ジャーナリスト・田原総一朗氏が、10月23日、自身のXで高市早苗氏への不適切発言について謝罪。だが批判はやまず、コメント欄は収拾がつかないほどの “大荒れ” となっている。
「10月19日に放送された『激論!クロスファイア』(BS朝日)では、自民党の片山さつき氏、立憲民主党の辻元清美氏、社民党の福島瑞穂氏をゲストに招き、21日に新首相となった高市早苗氏の政治姿勢をめぐる討論が繰り広げられました。
選択的夫婦別姓に否定的な高市氏の政治姿勢を、辻元氏と福島氏が批判するなか、田原氏が『あんなやつは死んでしまえと言えばいい』と発言したのです」(芸能記者)
SNSでは、直後からこの暴言に対して大きな炎上へ発展。これを受け、田原氏の事務所が《発言は高市氏への批判ではなく、野党はしっかりしろという怒りの意味合いだったが、乱暴な言葉になった》と弁明。
BS朝日も田原氏に「厳重注意した」と発表。「次回放送で謝罪する」と説明したが、一連の対応に対してXではさらなる怒りが噴出し、ついに23日、田原氏がXを更新した形だ。
《発言の主旨は、野党に檄を飛ばそうとしたものでしたが、きわめて不適切な表現となり、深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした》
と謝罪したのだが……。
「この謝罪文に対して、Xには24日16時現在、9400超の批判が集まっています。『クロスファイア』の次回放送は11月2日と、まだ先です。当初はそこで謝罪する予定だったものの、炎上を鎮火させようとしたのか、本人にXで謝罪させる流れになったのでしょう。ところが、その判断が逆効果となってしまったようです」(同)
X上では、田原氏の謝罪に対し、
《檄でもなんでも無い》
《あなたは言論のプロであるはずなのにご自身でその言葉を捨てたのです》
《席を後進に譲り引退された方がよろしいかと》
といった厳しい意見が相次いでいる。
これについて、前出の記者は「事前収録だったのに暴言をカットせず、田原氏ばかりに批判を向けさせてしまったBS朝日にも責任がある」としながら、背景にある本質的な問題を指摘する。
「田原氏はもともとテレビ東京のディレクター出身。こうした討論番組もエンターテインメントの一種として捉えているフシがあり、今回も目の前の論客を挑発し、反発を引き出そうとしたのでしょう。
しかし、その手法は残念ながら通じず、視聴者を不快にさせるだけとなってしまいました。
BS朝日は『次回放送で謝罪』と言っていますが、今後同番組はさらに厳しい目でチェックされますし、田原氏のモチベーションも変わってくるでしょう。降板の可能性もありそうです」
だが、一方で、やすやすと降板できない “大きな壁” もある。
「これが、芸能人に向けた暴言であれば、降板すればすむことかもしれません。ただ、田原さんはジャーナリストとして総理大臣を批判したわけで、総理への批判で番組を降板することになれば、逆に “忖度” や “弱腰” と受け取られる可能性もあります。これはジャーナリストや報道機関として致命的ですから、避けたいでしょう。難しい判断となりますね」(同)
次回放送の収録はまだおこなわれていないと見られるが、組織としての “決定” が急がれている——。
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