
21日の首相就任当日の高市早苗首相(長谷川 新)
栃木県日光市鬼怒川温泉にあるテーマパーク、東武ワールドスクウェアの人形制作担当者が、個人アカウントによるXに10月22日に投稿した内容が話題になっている。
同テーマパークは、日本を含む世界の建造物や世界遺産を25分の1のスケールで再現した世界建築博物館だ。
担当者はXに《東武ワールドスクウェアの国会議事堂も、本日から首相が高市さんになりました 石破さんは手前の階段にいる歴代首相(小泉さん以降)の列に移動しました!》とつづり、国会議事堂のミニチュアと21日の首相選出の際に着用していたブルー系のジャケットを着て、議事堂の正面に立つ高市早苗首相の人形の写真を公開した。
首相就任の翌日に高市人形を設置した素早さにXでは
《思いっきり似てますし、何より仕事が早い》
《仕事が早い。歴代残してくれるのもありがたい》
などと、称賛の声が相次いでいる。投稿のインプレッションは142万件超(28日9時現在)となっている。
同テーマパークのサイトによれば、国会議事堂のミニチュアは現代日本ゾーンに展示されており、「入口の階段を並んで下りてくるのは、歴代の総理大臣に似せたお人形たちです。とてもそっくりなので、よくご覧になってみてください」などと紹介されている。
高市首相の就任翌日の早わざはいかにして実現したのか? 同テーマパークに文書で尋ねたところ、27日に人形制作担当者から以下の回答が寄せられた。
――どのように準備し、製作時間はどれくらいでしょうか。
製作時間について、高市さんは、元々あった女性の人形の頭部と体の一部を加工したので約1週間です。
※26日、担当者のXアカウント「人形の人@東武ワールドスクウェア」(@reptile_insect)には《高市さんの元になった人形はこちらの、お帽子を被ったマダム(左)でした 物理的に盛って加工しました笑》と投稿され、元の人形と制作途中の高市人形の2枚の写真が公開された)
――服装も21日に着用されていたブルー系のジャケットにするなど細やかです。服装の色もどういった感じで決められたのでしょうか。今回、苦労された点などがありましたら、お願い致します。
顔の特徴となる部分に時間をかけています。高市さんの場合、形は面長、人中の長さ、上唇の尖り、髪型など。塗装は髪より少し茶色い眉、特徴を捉えて描いた目、服は実際に着ていた服(今回は総理に選出された時の色)。実はブレザーの襟と前身頃との段差が浅くなってしまい、区別が付きにくかったため、襟の下に影を描いてわかりやすくしています。
また、臨時国会の当日は不在でしたが、首相選出時の洋服で設置したかったため、翌日出社から開園までの1時間で服の塗装をし、ライトがあたったように襟の下に影を入れるなど細部までこだわって仕上げ、設置に間に合わせました。
――よく似ていると評判ですが、似顔絵専門の職員さんやスタッフさんがいらっしゃるのでしょうか。
似顔絵の専門職員ではなく、園内の人形の絵付けや造形・設置などの管理を担当するスタッフです。
――小泉純一郎首相以降の歴代総理大臣が展示してあるとのことですが、石破前首相以前の歴代首相の人形展示も就任の翌日に展示するといった早さだったのでしょうか。
就任の翌日に設置するようになったのは石破さんからとなります。それまでは設置に数日程度の期間がありましたが、石破さんご本人の就任と同じタイミングで人形も設置しX投稿を行えば、より多くの注目を集めワールドスクウェアの認知度アップに繋がるのではと考えました。今回このように多くの反響をいただくことができ、大変うれしく思います。
――スケールは25分の1だと思いますが、人形も同じでしょうか。また、人形の素材などは何でしょうか。
パーク内展示物は全て25分の1サイズとなっており、お人形についても25分の1となり、園内見学時には建物と人の大きさを比べお楽しみいただけます。素材については、お人形のベース素材は樹脂で作られており、高市さん人形はさらにポリパテで成型加工しました。
――最後に、今回の反響などを教えてください。
お礼のコメントも追いつかないくらい反応していただき、正直とても驚いています。同時に世間の高市首相への関心度がいかに大きいかを実感いたしました。
高市人形の素早い設置と完成度が話題となり、東武ワールドスクウェアへ訪れる人も増えそうだ。
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