
参政党の神谷宗幣代表(写真・長谷川 新)
10月26日、参政党の神谷宗幣代表が討論番組『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演した。白熱した議論が交わされたが、番組に厳しい目が注がれているようだ。
この日は、高市早苗内閣が誕生したことから、「高市新総理 期待と不安を徹底討論する」と題し、物価高対策や外国人政策、政治とカネなどについて議論された。
「元宮崎県知事の東国原英夫さん、社会学者の古市憲寿さん、ノンフィクションライターの石戸諭さん、モデルの長谷川ミラさん、そして神谷さんがゲスト出演しました。神谷さんは、高市首相と政策が近いことに言及し、『政策が近いということは、われわれが目指す方向と近いということですから、トータルで見ればプラスが大きいと思っています』と、新政権に対する見解を述べました」(スポーツ紙記者)
新内閣をめぐって熱い議論が交わされたが、放送直後のXでは
《話遮り、被せ、横入り 動物園かと思った》
《番組側はゲストを呼んでおいて 一切神谷さんの話遮って聞かない》
《見てて不快でした》
など、番組への批判が起こった。出演者同士のやりとりが波紋を広げたようだ。
「高市政権の外国人政策とともに、参政党が掲げる『日本人ファースト』も議題になりました。長谷川さんが『参政党はさまざまな“日本人の定義”だとか、前回の選挙でいろいろ話題になりましたが、参政党の日本人というか、誰を指しているのかもう一度お伺いしたいです』と、質問しました。古市さんや東国原さんらほかの出演者も、神谷さんの政策について聞くことになったのです。
ただ、神谷さんが話している途中で遮ったり、追及するような場面も多かったため、神谷さんひとりを質問責めにするような印象を受けた人もいたようです。意見の異なる出演者同士、議論を交わすのがこの番組のテーマですが、“圧迫質問”のような形に疑問をもたれました」(芸能記者)
1987年にスタートした『TVタックル』はビートたけしが総合司会を務め、政治を題材にした討論バラエティとして、約40年にわたって放送されてきた。ただ、最近はSNSをざわつかせるできごとが続いている。
「10月12日の放送回で、アメリカのドナルド・トランプ大統領の関税交渉をめぐる話題になったときのことです。経済評論家の岸博幸さんが『世界中はいま、トランプさんに逆らえません』と分析したところ、中国出身の女優・高陽子(コウヨウコ)さんが『本当に(アメリカに)逆らったらどうなるんですか?』と質問しました。それに東国原さんが『中国が出てきて、日本の支配下になります』と答えると、高さんは笑顔を浮かべて、『いいじゃないですか!』と発言したのです。
日本が中国の支配下になることを肯定するかのような発言がSNSで炎上し、この発言をカットせずに放送した番組に対する批判の声もあがりました。今回、またしてもSNSで物議を醸してしまったため、『TVタックル』の番組としての質が疑われかねません」(同前)
『TVタックル』は、2025年で放送39年めを迎えたが、今後の方向性ははたして──。
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