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市長「ラブホ密会」報道に揺れる群馬・前橋市で起きた“場外乱闘”怪文書騒動を現役市議が告白

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記事投稿日:2025.10.29 17:25 最終更新日:2025.10.29 17:25
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
市長「ラブホ密会」報道に揺れる群馬・前橋市で起きた“場外乱闘”怪文書騒動を現役市議が告白

群馬県前橋市の小川晶市長(写真・梅基展央)

 

 10月24日、前橋市の小川晶市長は定例記者会見を開き、問題となっている“ラブホテル密会”に関して、あらためて「信頼回復に専念する」と強調し、続投への意欲を示した。

 

「9月24日に『NEWSポストセブン』が報じた記事によると、2025年の7月から9月にかけて、小川市長が既婚者の部下職員とラブホテルを複数回、利用していたとのことです。市長は取材に対して『ホテルに行ったことは間違いない』と認めたものの、『男女の関係はいっさいない』と強調してきました」(スポーツ紙記者)

 

 10月22日には市議会の7会派から「ただちに続投方針を撤回して自ら辞職し、選挙で民意を問うことを強く求める」という申入書が提出されており、市議会との対立はいっそう深まっている。

 

 じつは、こうした情勢下で“場外乱闘”ともいえる状況が巻き起こっていた。本誌の取材に、前橋市の新井美加市議が口を開いた。

「10月の初旬、私の自宅に怪文書が届きました。そこには『お父さん死亡おめでとう』と書かれてあり、口汚ない言葉で私をののしるような内容が書かれていました。先日、私の父親が亡くなったのはたしかですが、さすがにこの文書はひどすぎると思います。身の危険を感じ、前橋警察署に相談に行きました」

 

 文書のなかには、前任の前橋市長である山本龍氏の名前をあげて、『山本龍支持者どもやっぱ汚ね』と記載されている。

 

「私は自民党系の会派『高志会』に所属し、前回の市長選では、山本前市長を応援する女性市議団の団長を務めました。“小川市長派”からすれば、敵対する存在だったんでしょう。そのうえ、小川市長のことを司法修習生時代から知っていたので、狙い撃ちされたんでしょうね」(新井市議)

 

 こうした怪文書が飛びかう状況になっているのはなぜなのか。前橋市の市政関係者は次のように話す。

 

「前回の前橋市長選の遺恨がそのまま続いているのでしょう。前橋市はまさに“保守王国”といえる、自民党が優勢の地域です。3期12年もの間、自民系の山本前市長が市政を担ってきましたが、2024年の市長選で、無所属で革新系の小川市長が初当選しました。そのため、不祥事が起こっても、そう簡単に市長の座を明け渡すわけにはいかないのです。山本氏は『市長選にはもう出ない』と言っていますが、小川市長の陣営はそれも信じていないのでしょう」

 

 別の市政関係者もこう話す。

 

「小川市長は、ほかの陣営の支援者を自分に取り込もうとするので、いずれ大きな問題になるのではないかと思っていました。今回は、既婚の市職員との“ラブホ密会”が明らかになり、命取りになりかねない状況です。小川市長の支援者たちは、前市長陣営の“陰謀”のように思っているかもしれませんが、きちっと自らが責任を取るべきでしょう」

 

 小川市長に怪文書の存在を認識しているかと問い合わせたところ「認識しておりません」との回答だった。

 

 市議会側は、11月の市議会定例会で辞職勧告決議案の提出も検討しているという。市政の混乱は、まだしばらく続きそうだ。

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