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高市早苗首相の夫「旭日大綬章」受章に集まる疑問の声…閣僚経験なしの異例に“忖度”の声まで

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記事投稿日:2025.11.05 15:20 最終更新日:2025.11.05 15:32
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
高市早苗首相の夫「旭日大綬章」受章に集まる疑問の声…閣僚経験なしの異例に“忖度”の声まで

2025年10月4日、自民党新総裁に選出された高市早苗氏(写真・JMPA)

 

 政治や芸術、文化などの分野で功績を残した人に贈られる秋の叙勲受章者が政府から発表された。天皇陛下から直接に叙勲が渡される旭日大綬章の受章者に、高市早苗首相で日本初の“ファーストジェントルマン”になったばかりの元衆院議員、山本拓氏の名前があることに疑問が起きている。SNSでは「何の功績が?」「政権の先行きに不安があるから押し込んだのでは」などの声が寄せられているのだ。

 

 今回の受章者は3963人。文化勲章には元プロ野球選手の王貞治氏やデザイナーのコシノジュンコ氏ら8人、桐花大綬章には前参院議長の尾辻秀久氏と前最高裁判所長官の戸倉三郎氏が、旭日大綬章には山本氏のほか元総務相の竹中平蔵氏ら6人が選ばれた。大手紙の社会部記者が明かす。

 

「受章者は9月末には内示が出ます。なので、石破茂首相の時点で閣議決定されたと思われます。旭日大綬章は大臣経験者が慣例ですが、最近では複数、重要閣僚を歴任しないと、旭日重光章になることがほとんどです。山本さんは8期当選していますが、在任期間はそこまで長くありません。閣僚経験もなく、農水副大臣を務めたのみです。山本さんの受章は異例といえます」

 

 受章者は省庁大臣の推薦により決定されることがほとんどだというが、山本氏の場合、農水族だったことから農水相の推薦があったと予想されている。引退を公表した政治家の場合、直後に叙勲を受けることは多いというが……。前出の記者がこう続ける。

 

「最近では甘利明さんの例があります。甘利さんは2021年の総選挙で小選挙区で落選後、比例復活。選挙区を変えた2024年の総選挙でも落選して、引退を発表していました。甘利さんは閣僚としても複数、経験し、党務としても幹事長などの経験があり、旭日大綬章を受章しました」

 

 宮中でおこなわれる叙勲授与式には高市首相も同席し、勲章を天皇陛下から親授されるが、前例を見る限り“お手盛り”との意見もある。政治アナリストの伊藤惇夫氏もこう言って苦笑する。

 

「叙勲式で着用するタキシードの準備などもあるので、高市さんも夫の叙勲はご存じだったはずです。知った時期はわかりませんが、それなりの猶予もあったので、首相になったときに、今回は辞退されたほうがよかったのかなと思います。高市さんの退任後でも問題ないはずですから。何らかの“忖度”が疑われるような話になるのは、高市さんだけでなく、山本さんにも不名誉なことですからね」

 

“ファーストジェントルマン”の最初の話題に、さっそくケチがついてしまったようだ。

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