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12歳タイ人女児が性的サービス、店舗経営者が逮捕…「アジア系風俗店」拡大の背景に海外ブローカーの暗躍

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記事投稿日:2025.11.11 21:30 最終更新日:2025.11.11 21:39
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
12歳タイ人女児が性的サービス、店舗経営者が逮捕…「アジア系風俗店」拡大の背景に海外ブローカーの暗躍

写真はイメージです(写真・PIXTA)

 

 警視庁は11月6日、12歳の女児に性的サービスをさせたとして、東京・文京区のリラクゼーション店経営者の細野正之容疑者を逮捕した。細野容疑者らは今年6月から7月にかけて女児を店舗で働かせ、約60人の客を相手に接待をさせていたという。取材した大手紙の社会部記者が事件をこう解説する。

 

「女児はタイ北部出身で、6月下旬に母親と短期ビザで来日。母親にこの店に連れていかれ、そのまま置き去りにされたようです。マンションの店舗は2つ。その1室で、女児は台所に寝るなど店内で監禁状態に置かれて働かされていたといいます。

 

 母親は女児に『家族のために働くように』と伝えていたそうですが、約束の1カ月を過ぎても迎えに現われなかった。さらに、女児は都内から別の郊外店に移動したことで不安になり、そこで働いていたタイ人の女性の勧めで東京出入国在留管理局に出頭したといいます。女児は違法滞在であることを分かっており、それでも逮捕されるほうがましと考えたようです。職員には、『タイに戻って学校に通いたい』と話していたといいます」

 

 母親は女児を預けた直後に出国。現在、台湾で別の売春事件の容疑者として逮捕、拘束されていることが分かった。女児への報酬は母親の知人名義の口座に送金されていたことも明らかになっている。

 

「女児が働いていた東京・湯島は、ラブホテルや風俗店が多い都内有数の繁華街。近年は、中国や東南アジアから短期ビザで来日して働くホステスや風俗嬢が急増しているといいます。ただ、摘発された店舗はホームページもあり、一見したところふつうのエステ店でした」(前出・社会部記者)

 

 だが、「実態は、アジア系の違法エステ店だったということです」というのは、風俗事情に詳しい月刊「ナックルズ」副編集長の菊池亨氏だ。さらにこうも付け加えた。

 

「湯島周辺は中国人女性やタイ人女性、ベトナム人女性のガールズバーが密集しています。その影響か、アジア系風俗店がつられるように増えていった感じです。多くは風営法などの届け出のいらないエステ店の看板を掲げていますが、違法風俗店も多く、その多くはセラピストとの性行為までサービスに含まれています。

 

 SNSの口コミなどで、性行為を含む過激なサービスをする『寛容』、手淫行為まではする『HJ(ハンドジョブ)』などの隠語を使って、セラピストがどこまでのサービスをするかの情報交換も盛んにおこなわれていますね。こうした性的なサービスはオプションと呼ばれていて、1万円程度の追加料金で可能。ただじつは、正規の料金はほとんどセラピストの報酬になりません。なので、セラピストはオプションを付けないと収入が伸びない。客が望めば、違法な性行為も受け入れざるを得ないんです」

 

 女児が1カ月ほどで店舗を移っていることから、警視庁は、アジア人少女を風俗店に斡旋するブローカー組織にも捜査を広げる方針という。冒頭の社会部記者はこう話す。

 

「この事件は氷山の一角でしょう。母親が台湾にいたということから、台湾系ブローカーの関与が疑われます。じつは台湾は、東南アジアの児童売買の拠点の一つといわれているんです。国内の性風俗事業者は、警察の浄化作戦の徹底もあり反社会的勢力の関与は減っていますが、海外はまったく事情が違います。海外ブローカーは、女性を斡旋しなければ仕事にならないわけですから、たとえ児童であっても構わずに入国させます。警察が手をこまねいているうちに、児童を働かせる違法風俗が国内にあふれる可能性も否定できないと思いますよ」

 

 強力な水際対策が求められている。

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