駅改札のほか、コンビニなどさまざまな場所で使われているJR東日本のSuica(写真・アフロ)
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が11月11日、交通系ICサービス「Suica」事業に関する発表をおこなった。
2026年秋、モバイルSuicaにコード決済を搭載。現在、Suicaの決済上限額は2万円だが、これにより最大30万円の買いものにも対応できるようになる。
そしてもう一点、多くの人に衝撃を与えているのは、イメージキャラクター「Suicaのペンギン」の卒業だ。2001年のSuica誕生から親しまれてきたが、2026年度末を持って、新しいキャラクターとバトンタッチする予定だという。
Xでは残念がる声が多数、見られるが、なかにはこんな、気になる意見も。
《トレードマークから鳥を排除すると、衰退するというジンクスを聞いた気が…》
《Suica、ペンギンやめるの? 鳥のシンボルやめた途端凋落した企業複数あるジンクス大丈夫??》
など、“ジンクス”を気にする声がいくつもみられた。
「鳥のシンボルをやめた組織は凋落する——これは数年前からみられる、いわゆるネットミームです。あるネタが、SNSを通して拡散する現象のことで、その多くが冗談めいたものです」(経済誌記者)
ジンクスの例としてあげられているおもな企業は、以下のとおりだ。
・ニチイ 1963年設立で関西を中心に総合スーパーなどを展開。ハトをモチーフとしたマークを使用していたが、1996年にマイカルに社名変更しマークも変更。2001年に経営破綻し、その後イオン傘下に。
・日本航空 1959年に登場した「鶴丸」マークが2002年、日本エアシステムとの統合により姿を消す。2010年、会社更生法の適用を申請し倒産(2011年に「鶴丸」は復活)。
・Twitter(現・X) イーロン・マスク氏が企業を買収し、2023年「X」に名称変更。親しまれてきた「青い鳥」もほぼ姿を消す。2024年、米資産運用大手のフィデリティは、同社の価値が、マスク氏が買収する前の1960万ドルから419万ドルにまで減っているという推計を発表。わずか2年で約5分の1になったことになる。
「ネット上ではイトーヨーカドーの名前もあがっていますが、ハトのマークの大看板が消えたのが2005年の『セブン&アイ・ホールディングス』発足以降(その後、復活)です。しかし1990年代から業績は右肩下がりになっており、ジンクスにはあてはまらないでしょう。もともとジンクスとは後づけされるもので、とくに根拠はありませんから」(前出・経済誌記者)
卒業が決まった「Suicaのペンギン」。JR東日本の総合公式通販サイト「JRE MALL」では、グッズが爆売れしているようだ。
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