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「刑確定までは市長職もできる」立花孝志容疑者、逮捕後も「伊東市長選に出馬」の可能性をヤメ検が指摘

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記事投稿日:2025.11.12 21:02 最終更新日:2025.11.12 21:08
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「刑確定までは市長職もできる」立花孝志容疑者、逮捕後も「伊東市長選に出馬」の可能性をヤメ検が指摘

送検される立花孝志容疑者(写真・馬詰雅浩)

 

 11月9日、兵庫県警に名誉毀損の疑いで逮捕された「NHKから国民を守る党」の立花孝志容疑者。亡くなった竹内英明元県議に関し、虚偽の内容を街頭演説やSNSで繰り返し発信したことを問われてのことだが、同容疑での逮捕は異例とも言われる。今後の彼の動き、さらに量刑はどのようなものになるのだろうか。

 

 元東京地検特捜部副部長・若狭勝弁護士に話を聞いた。

 

「本来、名誉毀損というのは証拠がそこまで固くないことが多い。加害者と被害者で意見が食い違った場合、どちらを信用すべきかというのはなかなか判断がつきません。ただ今回に関しては、立花容疑者が語ったデマの一つに『竹内県議が警察の取り調べを受けている』などの内容があった。これはまさに兵庫県警に関することであり、警察として事実かそうでないか、完全に認定できるものでした。

 

 立花容疑者は、現在別の事件で懲役2年6カ月の有罪判決を受けて4年の執行猶予中。猶予期間中に今回の逮捕で、法律上の原則でいえば実刑になるでしょう。しかも今回は、竹内さんの生前と死後、どちらでも名誉毀損をしており、2つの事件があります。そうした場合には、量刑は1.5倍になるんです。名誉毀損の量刑は拘禁刑3年以下ですから、1.5倍になって4年6カ月が最長になります。判決は2~3年になると思います」

 

 だが、これまで様々な突飛な行動を続けてきた立花容疑者。学歴詐称が疑われる前市長の失職に伴う静岡県伊東市長選にも立候補する意思を示していた。その彼が、このままおとなしく引き下がるだろうか。若狭弁護士が続ける。

 

「立花容疑者はおそらく、容疑を否認して争うと思いますが、最高裁まで法廷闘争を続ければ、おそらく量刑確定までは2~3年かかります。その間、政治活動を続けることはできるんです。もっと言えば、伊東市長選に出て当選したら市長職を遂行することも、刑が確定しない限り可能です。

 

 立花容疑者は今後も自由に活動できる可能性がありますし、今回の逮捕で起訴されても、保釈が認められれば12月上旬くらいには出てくる可能性があります。伊東市長選は12月7日に告示されますが、彼が同日に立候補を届け出れば、1週間は選挙活動ができます。その間に、『自分は不当逮捕された!』などと演説するかもしれません」

 

 死者に対する名誉毀損が逮捕事実の中に含まれたことについては、「警察と検察による、立花容疑者を『許してはいけない』というアピールだと思います」と語る若狭弁護士。その怒りは、彼に届くのか。

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