
Xアカウント「西麻布の母」
「Xアカウントの『西麻布の母』は、参政党の議員や職員もウォッチしていると思いますよ。フォロワー数が多いので、無視できない存在です」
こう明かすのは、参政党に詳しいジャーナリストの畠山理仁(みちよし)氏だ。参政党のアンチとして9万人を超えるフォロワーがいる『西麻布の母』が、ときおり“シフトチェンジ気味”なことが、参政党界隈のSNSだけでなく、政治系SNS全体をザワつかせているという。政治担当記者が解説する。
「これまでとは政治的な方向性が多少異なる投稿も近ごろ、散見されていましたが、なんといっても、ネットユーザーを驚かせたのが、ランジェリー姿の写真を投稿した11月25日の投稿です。《ママの谷間とお気に入りのパワーストーン写真も出しちゃおうかな?需要あるかしら》という予告投稿があり、その後、本当にランジェリー姿の女性のバストアップの写真が投稿されたんです」
最近では、同人誌販売イベントに売り子として参加するなど、ネット以外での活動にも手を広げている同アカウント。知名度が急上昇したのは、2025年8月のこと。同アカウントが、政界入りする前の梅村みずほ参院議員がマルチ商法に関与していたという疑惑を繰り返し投稿したことで、梅村氏とX上でトラブルになったことだった。
梅村氏は自身のXで、梅村氏の過去にふれた『西麻布の母』の投稿を引用し、《当方、マルチ商法ははやっていないので、こちらのご投稿は名誉毀損になります》《証拠をご提出いただくか、ご投稿をお取り消しください。》と、警告したのだ。さらに《法廷でやり取りできるのであればそのまま投稿を残しておいてください》と、法的措置をする意向があることを示唆した。
「同アカウントは、いったん、徹底抗戦する意向を示したものの、結局、投稿をすべて削除しています。梅村さんとすれば完勝と思っていたはずが、ほどなく、同アカウントが指摘した参政党の神谷宗幣代表と同党の地方議員、また参院選の公認候補者(当時)のあらゆる疑惑を組み込んだアップテンポの楽曲『みんな気づいて』を投稿したんです。梅村さんとの騒動で同アカウントの知名度が上がり、フォロワーも急増した後のことだったので、大きな話題になりました」(同前)
いまも参政党関連の投稿は続いてはいる。注目度の高いアカウントだけに、その正体について、これまでさまざまな噂がささやかれてきた。
「参政党関係者の親族女性の名前も出たことがあります。それだけ、投稿内容が参政党の内部情報に精通していたということでしょう。さらに一部では、『このアカウントが第三者によって“買収”されたのではないか』との噂もあったんです」(同前)
さらに、“ランジェリー写真”についても、同アカウントを最近、購入した第三者によるものという噂が急浮上した。だが、同アカウントを知るというSNS関連会社関係者は、複数の投稿者の存在をきっぱりと否定。さらに、こう証言した。
「写真の女性が『西麻布の母』の投稿者であるのは間違いありません。アカウントの売却話は引きも切らないようですが、応じていないようです。もともとユーザー数が多い別分野の投稿者で、政治に強い関心があったわけではないのですが、フォロワー数が増加したことで、参政党以外の話題についても発信してみたくなったのだと思います」
投稿は今後も物議をかもしそうだ。
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