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「“口だけ番長”はやめましょう」橋下徹氏 中国軍機レーダー照射で高市首相に苦言、分かれる賛否

社会・政治 記事投稿日:2025.12.08 19:59 最終更新日:2025.12.08 21:07

「“口だけ番長”はやめましょう」橋下徹氏 中国軍機レーダー照射で高市首相に苦言、分かれる賛否

橋下徹氏

 

 12月6日、沖縄本島南東の公海上空で、中国軍の空母「遼寧」から発艦した戦闘機が自衛隊機に対し、2度にわたってレーダーを照射した。

 

「日本政府は中国側に強く抗議しましたが、中国側は『日本側が中国軍の訓練を妨害した』と反発するなど、いよいよ日中関係が緊迫しています。レーダーを照射するということは、ミサイルのロックオンを可能にするもので、場合によっては武力衝突に至りかねない極めて危険な行為です」(政治担当記者)

 

 この件に対して、「(中国の関係者が)言っていた通りに、来たなと思っている」と語ったのが、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏だ。

 

「橋下氏は、12月7日の『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。中国軍の戦闘機によるレーダー照射について、笹川平和財団上席フェローの小原凡司氏による分析を受け、『中国とは徹底して論戦をすべきと思うが、それは論理的な話にすべきだと思う』と切り出すと、『一部、高市さんの(台湾有事をめぐる)発言後に、有識者といわれる人たちも含めて、《これが中国に対する抑止力になった》という発言もあったが、論理の話ではなくて、自分たちの方が力を持っているぞ、と。単にそれだけなんですよ』とコメント。

 

 高市氏の発言後、複数の中国の関係者から聞いた話として、『日本が、抑止力になっていると言えば、中国はメンツがあるので、《必ずそれの上乗せの力を誇示するよ》と。言っていた通りに来たなと思っている』と説明。そのうえで、『中国と徹底して論戦するなら、論理で。高市さんの発言が抑止力になったとは僕は思いませんけど、力が上だ、力が上だというような話は、僕はすべきではないと思う』と語りました」(同)

 

 橋下氏のこの発言に対しては賛否が割れているが、《じゃああなたは何がしたいのか?》《中国のこの行動は理にかなった最善の一手、とのお考えですか?》といった厳しい反応が目立つ。

 

「7日の『日曜報道』のなかで橋下氏は、高市政権の対中政策に対して『中国は大国なことは間違いない。国際社会が中国のことが好きか嫌いかは別にして、外交力についても冷静にみれば、国際社会の中で日本の立場よりも中国のほうが力があることも間違いないわけですよ。じゃあ、こういう中国が情報戦仕掛けてきたときに、日本が対抗する力いまあるのかと、戦略があるのかと。ない中で喧嘩を吹っ掛けるのは、僕は喧嘩のやり方としては最悪だと思いますよ』などと発言しています。

 

 また、8日の『ゴゴスマ』でも、すべてのキッカケとなったのは高市首相の発言であり、『日本が中国に喧嘩を吹っかけた』という前提を崩していません。存立危機事態を主張する高市氏の発言の内容自体は問題なかったとしながらも、国会の場で対外的に、あの発言をする必要はなかったと述べると、今回の中国のレーダー照射に対しては、『地域が地域なら(レーダーを当てた側は)撃墜されてもおかしくない』と説明しました。

 

 そして、中国(の戦闘機)が日本の戦闘機にレーダーを当て返されても文句は言えないが、日本はそこまでやり返す覚悟はないだろうし、抗議しかできないだろうとして、それならば、黙って防衛力を高めるべきことに専念すべきだと主張。『力がない中でキャンキャン吠える“口だけ番長”はやめましょうよ』とも語りました」(芸能ジャーナリスト)

 

 同じアジアの隣国同士、時には歩み寄れないものか……。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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