
2025年12月28日、餅つきに参加した六代目山口組の司忍組長。ブリオーニのセーターを着用していた(写真・ともゆき)
年の瀬が押し迫った2025年12月28日、六代目山口組が餅つきを行った。この日は愛知県瀬戸市にある山口組直系組織である瀬戸一家に、執行部をはじめ、200人を超える組員が集結した。
「餅つきは、毎年12月28日に行われる恒例行事。瀬戸一家の敷地内のガレージに石臼が6基置かれ、地域ごとに次々にお餅をついていく。200人を超える組員らがそれぞれの臼の回りで『よいしょ、よいしょ』と威勢のいい声をかける。その声は50m先の住宅街でも聞こえるほどで、今どきこんな盛大な餅つきを行っているのは山口組だけではないか」(ヤクザ界に詳しいジャーナリスト)
28日の朝8時に六代目山口組ナンバー2の竹内照明若頭が到着し、餅つきがスタートした。会場には野内正博弘道会会長、安東美樹竹中組組長ら六代目山口組の中核人物が参加した。9時過ぎには髙山清司相談役、11時には司忍組長が到着した。
「司組長が到着すると、鏡割りが行われた。さらには、司組長自身も餅をついたという。驚いたのは、司組長がわずか1時間ほどで会場から出てきたことだ。例年なら2時間は滞在する。司組長に続いて髙山相談役も帰路に就いたため、取材していた報道陣もあっけにとられた様子だった」(同前)
ある暴力団関係者は、「司組長が意図的に早く帰ったのではないか」と見ている。
「餅つきの現場を仕切るのは若頭の仕事だが、竹内若頭は2025年4月に就任したので、若頭として今回が初めての餅つきだった。そのため、竹内若頭にしっかりと現場を仕切らせたかったのではないか。司組長や髙山相談役が現場にずっといると、どうしてもその二人に注目が集まってしまう。そこで早めに切り上げて、あとは任せるつもりだったのだろう」(暴力団関係者)
竹内若頭は、司組長が帰路に就いたあと30分後に現場を後にした。最後は若頭補佐らの一本締めで餅つきは終了した。
毎年恒例の餅つきだが、前出のジャーナリストによると、今回は例年より明らかに変わったことがあるという。
「『よいしょ、よいしょ』という声が例年より大きい。しかも、餅つきの会場から出てくる若頭補佐の面々は、皆笑顔で話していた。じつは前日にも餅つきが行われていたようで、今年は餅の量が多い。明らかに、近年にない盛り上がりを見せていた。
その理由は、2025年4月に六代目山口組が兵庫県警に提出した分裂抗争の終結宣言のためだろう。2025年12月13日に行われた、新年を迎える行事『事始め』もこれまで以上の盛り上がりだった。同様に、餅つきも分裂抗争を終結させたという祝賀ムードを強調するため、一層大きな声を上げていたのではないか」
ある警察関係者は、六代目山口組の代替わりについてこう話していた。
「六代目山口組が代替わりをするのではないかといううわさが流れている。分裂抗争を終結させ、組長が交代すれば、いずれ特定抗争指定暴力団から外され、現在は使用が禁止されている総本部を使用できるだろう。現在、竹内若頭が七代目組長の筆頭候補とみられているが、まだ若頭に就任して半年しか経っていないため、代替わりをするにはもう少し時間が必要ではないかと見る向きもある」
年に一度の餅つきだが、その動向を注視する必要がありそうだ。
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