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高市首相、解散で自民まさかの「20議席減」の可能性…地方選挙連敗、「立憲+公明」新党が狙う“石破前首相はがし”

社会・政治 記事投稿日:2026.01.19 15:08 最終更新日:2026.01.19 16:34

高市首相、解散で自民まさかの「20議席減」の可能性…地方選挙連敗、「立憲+公明」新党が狙う“石破前首相はがし”

高市早苗首相(写真・JMPA)

 

 年始早々、政局が大きく動いている。

 

 1月23日召集の通常国会冒頭に、衆議院解散するものとみられている。14日には、高市早苗首相が与党幹部に早期解散を伝達したという。

 

「通常国会の召集日が1月23日に決まったのは、2025年の12月25日。もしこの時点で冒頭解散を考えていたら、召集日はもっと早めたはずです。2026年の予算案成立が遅れてしまいますから、解散は早い方がいい。おそらく高市さんは、年末の時点では解散を決めていなかったのでしょう」

 

 こう語るのは、ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。では、高市首相に解散を決めさせたものは、いったいなんだったのか。

 

「ひとつは、支持率が高いうちに解散して選挙に勝ち、自民党単独過半数を取る狙いがあるでしょう。さらに、国会での野党の追及から逃れること。台湾有事発言や、年明けに明らかになった旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係性についての激しい追及を、選挙で逃れたかったのでしょう」(鈴木氏・以下同)

 

 高市首相は本当にひとりだけで解散を決めたのだろうか。鈴木氏は「数少ない人間には意見を聞いていたのだろう」という。鈴木氏があげたのは、「安倍晋三のスピーチライター」として知られるある人物だった。

 

「私が自民党幹部から聞いたのは、いま官邸で高市さんを支え、安倍政権時代にも秘書官だった官僚だと思います。私が聞いているのは、高市さんが解散を決め、それを後押ししたという話です。その後、各所への根回しなどに動いたとか。

 

 もうひとり、聞こえてくるのは、木原稔官房長官。読売新聞が報じた後に、総務省が全国の地方自治体に解散の可能性と選挙準備の通達を出しましたが、総務省が動いたということは当然、官房長官が動いているわけで、木原さんは高市さんから解散の意向を聞いていたんだろうと思います」

 

 事実、この官僚が読売新聞の記者と話している場面を目撃した、という話が、本誌にも届いている。

 

 一方、高市首相の“生みの親”麻生太郎最高顧問にも相談せずに決めた“電撃解散”だとも伝えられる。一部では、高市首相のこの独断に麻生氏が激怒したとも報じられているが……。

 

「麻生派のある議員は『ウチのボスは相当怒っています』とこぼしていましたよ。たしかに、予算成立にかかわってくるこのタイミングの解散では、財務省との連携も必要になってくる。麻生さんや鈴木俊一幹事長のような、財務省とのパイプが強い大物たちは『ふざけるな』となるでしょうね。それ以外にも、私が取材した自民党議員の体感で9割が『この解散はおかしいんじゃないの』と言っています」

 

 大物たちを怒らせてまでおこなったこの解散で、実際に自民党に勝機はあるのだろうか。鈴木氏は首をかしげる。

 

「自民党の元選対幹部が言うには『233議席をとれるかとれないかだと思う』、と。つまり、衆院の過半数に届くかどうかという見方をしているんです。自民圧勝とも報じられていますが、実際、“保守王国”といわれる群馬県の前橋市長選でも、自民党が推していた候補が、スキャンダルを起こした現職の小川晶市長に敗れるなど地方選挙で自民党が連敗しています。自民党内ではかなり危機感を募らせているようです」

 

 さらに自民党を苦しめると思われるのが、1月15日に結成合意となった、立憲民主党と公明党が合流する新党だ。野党側でのこの大きなアクションに、鈴木氏は選挙戦の変化を感じていた。

 

「前回の衆院選で、公明党の票が全部、立憲につくと想定すると、約70もの選挙区で自民党が負ける計算になります。実際には、各党の現在の支持率の関係などもあり、単純計算ではいかないでしょう。それでも、20ほどの自民党の議席が落ちることになると公明党幹部は言っています。

 

 では、この新党が次にどう動くか。私が立憲の幹部に『国民民主党や共産党へ働きかけるのか』と聞くと、そうじゃないというんです。『次は自民党の切り崩しだ』と。

 

 幹部が言うには『自民党からどれだけ“剥がせるか”が新党の第二幕だ』ということです。いまの自民党のなかでも、高市首相の姿勢に疑問を持っているような議員に声をかけ、これから引っ張っていくとか」

 

 その“引き剥がし”候補の中でも、筆頭格に名前があがっている人物がいた。

 

「石破茂前首相の名前が、新党内であがっています。石破さんが乗るかは別ですが、自民党内での中道的な議員の名前があがっていて、今回の選挙戦は間に合わなくても、次の選挙のスパンで落選危機のラインにあるような議員は、剥がされるという可能性はあると思います。

 

 選挙をやってみて、結局、過半数ギリギリとなれば、いまと状況はさほど変わりません。『何のために選挙をしたんだ』という声があがるわけですから、高市さんとしては、単独過半数を取れなければ求心力が低下していくし、党内でもいろんな不安が出てくることは必至。ただ一方で、高市さんは消費税減税などウルトラCを掲げるなど何をやってくるかわからない。いずれにしても高市さんにとっても、非常に大きな勝負だと思います」

 

 与野党ともに、すでに選挙戦は始まっているようだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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