
2025年、総理就任後の高市早苗首相は口角が上がった自然な笑顔に(写真・長谷川 新)
1月19日、高市早苗首相が夕方の会見で衆院の解散総選挙をおこなうことを表明する見通しと、報道各社が伝えた。
この報道に複雑な思いを抱いているのが、前市長の学歴詐称で揺れた静岡県伊東市民だ。2025年度の1年間で、じつに5回の選挙をおこなうという前代未聞の事態に見舞われることになるのだ。5回の選挙とは、どんな経緯だったのか。政治担当記者が話す。
「1回めは、2025年5月25日の伊東市長選挙です。田久保真紀氏が初当選しました。しかしその後、『東洋大学卒業』という公報内容に疑義が生じ、本人も大学に確認後、『除籍』だったことを認めました。
7月7日に議会で辞職勧告決議が全会一致で可決され、百条委員会が設置されるなか、7月20日に参院選挙がありました。これが2回めの選挙です。
そして9月1日、田久保氏に対する不信任決議が全会一致で可決されると、田久保氏が選択したのは議会解散。そのため10月19日投開票で、伊東市にとっては3回めの市議会選挙がおこなわれたのです。
そして再び田久保氏への不信任決議案が全会一致で可決されて、田久保氏は失職。12月14日に4回めとなる市長選がおこなわれたのですが、およそ2カ月後の2月に、5回めの衆院選挙を迎えることになってしまいました」
選挙は民主主義の基本といわれるが、それにしても1年間に5回とはたいへんである。ちなみに市議会選挙では6300万円、市長選挙では3700万円の費用がかかったという。この選挙回数の多さにはX上でも、
《振り回される方はたまったもんじゃないな》
《伊東市さん、今年度5回目の選挙ってマジでかわいそう》
など“選挙疲れ”を心配する声が上がっている。
伊東市では地方選挙、国政選挙ともに24カ所の投票所が設けられる。伊東市選挙管理委員会の苦労は相当なものだろう。しかし担当者に取材すると「急な(衆院)選挙になりましたが、決まった以上は粛々と遺漏(いろう)がないように準備をするだけです」と、職務遂行に気持ちを新たにしていた。
いちばんたいへんなのは、選挙につき合わされる市民たちだ。
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