
政界引退を宣言した2023年10月、本誌取材に応じる菅直人元首相(写真・長谷川 新)
《報道を読み、心配になってご連絡しました》
参議院副議長を務める立憲民主党の福山哲郎参院議員(64)が、Xにこうポストしたのは1月8日。「報道」とは、同日に本誌「SmartFLASH」が配信した記事「【独自】菅直人元首相、夫人が明かす『認知症』『要介護3』の現在…東日本大震災のことは『覚えていない』家族と過ごす穏やかな日々」(取材・及川健二)のことだ。
2024年10月に政界を引退した菅直人元首相(79)が認知症で要介護3であることを、伸子夫人(80)の証言をもとに報じたものだ。
冒頭のポストで伸子夫人と電話で話したことを報告した福山議員以外にも、記事は反響を呼び、拡散され続けている。そこで、記事配信から1週間たった1月14日、本誌記者が菅氏の自宅に連絡すると、伸子夫人が電話で取材に応じた。
――記事の反応は。
「まわりからは『大変でしょう』と言われました。福山さんが何かにお書きになったということは聞きました」
――菅氏が認知症になったことをどう思っているのか。
「しようがないし、認知症といってもいろんなレベルがあるでしょ。アルツハイマー病かどうかは調べていません。徘徊して、いなくなっちゃうようになると『これからどうしよう』と思うけど、今はそれほど大変ではないんです」
――要介護3であることは。
「あれはね、足の骨が折れて要介護3になったの。(くるぶしだけではなく)股関節と大腿骨も折ったのよ。2カ月入院した後にリハビリをして、やっと杖をついて歩けるようになったんです。認知症だけの要介護度は、わからないの」
――菅氏は今どうしているか。
「足のリハビリで週2回、一人でデイサービスに行っているの。リハビリって、『俺は偉いんだ』と思っている人は頑張らないんだって。でも菅は頑張っているらしいのよ。あの人は偉ぶることは一切しない人だから。中村哲さん(アフガニスタンの人道支援に尽力した医師)みたいな人だと思っているの」
「いつも朝、私の日程をメモしてテーブルに置いておくのよ。『今日は外出するので、お昼ご飯は作れません』とかね。本人は、一人でラーメンを食べに行ったりしているんです。買い物も一人で行っているわよ。私が紙に書いたものを、菅に買ってきてもらうの」
「認知症の人って、わりと怒りっぽくなる人もいるけど、菅はそんなこともないし、昔の話をすべて忘れているわけじゃない。この前、弁理士さんの会合があって、菅のお祝いをしてくれたんです。そこでわかる人、わからない人はいたみたい」
――菅氏を取材できないか。
「本人は『面倒くさい』と言っているの。『ほっといて』って。普通に会話をしているし、見た感じは以前と何も変わらないのよ」
――今後については?
「これまでは選挙、選挙だったのが、今は介護になった。それが(私の)人生なんでしょうね。菅には、『あなたに死にいかれたら、私が大変だから』って言ってるの。私は菅より一つ上で80でしょ。久米宏さんが81歳で亡くなられて、死ってことを意識しますよ」
伸子夫人が語る菅氏は「元首相」ではなく、日々の暮らしをともにする一人の伴侶なのだった。
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