
連日の応援演説をおこなう高市早苗首相(写真・長谷川 新)
2月1日に朝日新聞が報じた「自維300議席超うかがう」と題した記事がSNSで話題となっている。
記事によれば、朝日新聞が1月31日から2月1日にかけて電話とネットによる調査を実施した結果、「自民党は単独過半数(233議席)を大きく上回る勢いで、日本維新の会とあわせて与党として300議席超をうかがう」などと報じたのだ。
この朝日新聞報道についてはX上には《ほんとかな?》《さすがに300は盛り過ぎな気がするが。》などと疑心暗鬼になる声があがっている。
政治担当記者が言う。
「衆議院では昨年11月に無所属議員3人が自民会派入りして、自民と維新の与党でようやくギリギリの単独過半数である233議席を確保できている状況ですから、300超となればそれはすごい数字であることは一目瞭然です。
ただし、朝日新聞の情勢調査だけが自民党大勝を予測しているわけではありません。1月28日夜に読売新聞オンラインも同紙の調査結果として、『自民が単独過半数うかがう』と自民党が優位に立っていることを報じています。また、1月29日に共同通信も『さらに支持が広がれば単独過半数もうかがう』などと自民党がかなり優勢な調査結果を報じていました。
さらに中道改革連合について、朝日は『半減も』とし、読売と共同は『伸び悩み』と報じ、調査結果はほぼ似たような内容になっています」
とはいえ、朝日新聞が報じた「与党で300議席超」という調査結果が衝撃だったためか、疑問の声のほかにも、X上には
《流石に嘘くさい 油断させようとしているのが見え見え》
《油断させる作戦に出たか。どう考えても300なんかあり得ないよ。》
と与党を油断させようとして嘘の結果を報じたのではないかと疑う声も出る事態となっている。
こうした声について、自民党のベテラン秘書が言う。
「自民党の情勢調査の場合は、数字をいじるケースもあります。たとえば、わが党の候補者にかなり優位な数字が出た場合、油断させないように低めの数字に変えるとかね。ただ、朝日新聞などの大手メディアはそんなことはしないでしょうから、『油断させる作戦』というのは、あり得ない話だと思います」
そうしたなか、自民党は、「油断大敵」とばかりに、各陣営に気のゆるみがないようにせよ、とある文書を送っている。
読売新聞と共同通信の “自民党優位” の報道が出たあとの1月29日午前、自民党は鈴木俊一幹事長と古屋圭司選対委員長の連名で、手綱を締める文書を「急告」と題し、各都道府県支部の連合会などに送ったという。
文書にはこうある。
《本日、マスコミ各社が衆院選挙情勢を報じました。「自維、過半数の勢い(共同)」「自民、単独過半数うかがう(読売)」等となっていますが、選挙は一昨日に公示されたばかりです。
期日前投票も昨日から始まったところであり、実際に投票箱に入っているのは昨日一日余の票に過ぎず、選挙戦はこれからが本番です。
候補者自身が先頭に立って、一人でも多くの有権者に声をかけ、一票でも多くの得票ができるように奮闘しなければ、とても勝利は望めない激戦です。
各位におかれましては、こうした報道に一喜一憂することなく、いまから「毎日が投票日」を合言葉とし、投票所入場券がなくても投票ができることの周知を含めた期日前投票の徹底をはじめ、各種運動に全力を挙げてお取り組みいただきますようお願い申し上げます。》
前出の自民党秘書が言う。
「選挙戦の序盤で『優位』という情勢が出ると、やはり人間ですから気が緩みがちになります。ですから、こうした文書が出るのは当たり前のことです。『毎日が投票日』という文言は選挙の際にはよく使われます。
今回の場合は、高市早苗首相の支持率がとても高い状況でしたから、それに甘んじる候補者も出てくることが予想されていました。
ですから、選挙戦が始まる前に、党の選対本部から候補者たちには『自分で勝ってこい。高市人気に頼らずに一人一人で勝て』という檄が飛ばされました。それが功を奏しているのかどうかはわかりませんけどね」
2月8日の投開票日まで、残り1週間。有権者の判断は、大手メディアの情勢調査どおりの結果になるだろうか。
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