
党首討論が予定されていた『日曜討論』(フジテレビ系)を、当日に“ドタキャン”したのち、当日の午後に応援演説のため名古屋市に訪れた高市早苗(写真・ともゆき)
「安倍晋三元首相が『本当は恐ろしい人だよ』と表現した政治家は3人。岸田文雄さんと山谷えり子さん、あと高市早苗さんです。それぞれの安倍さんなりの理由はあるんですが、高市さんだけ、『高市さんはね……』と、あの饒舌な安倍さんが黙ってしまう。じつのところ、全幅の信頼はしていないようでした。実際、派閥を出た高市さんを、最後まで呼び戻しはしませんでしたからね」
旧清和会に属していた元議員は、高市首相についてこう語った。
高市首相が進退をかけた総選挙も終わり、ようやく新年度の予算編成も含めた本格的な国会審議が始まる。戦々恐々としているのは中央官庁のキャリア官僚だという。語るのは大手紙の政治部記者だ。
「高市さんといえば、総務相の頃からとにかく人使いが荒いことで知られていました。今も、要求した資料はだいたい当日の20時までに官邸に届けるのが絶対条件。持病の関節リウマチなど、健康不安がある高市さんは遅くとも21時には公邸に戻ります。その後は、秘書官からの電話にもめったに応じないんです。だから、余裕を持って20時というわけです」
先の臨時国会で成立した法案は16本。関係資料はすべて自分で目を通すという高市首相だが、公邸に戻るとまず、湯船につかるのが日課と言う。先の記者がこう続けた。
「やはり、手足を温めると痛みが和らぐようです。高市さんは人工関節も入れており、これが冬場はかなり痛むようですね。ゆっくりと体を温めた後に、用意された書類に目を通すのが一日の最後の日課とされます。
脳梗塞を発症してから体の一部にマヒが残った夫の山本拓さんの介護も、以前は夜間一人でしていたようですが、今は介護業者も使っていると聞いています。山本さんもリハビリの成果で完全に車いす頼りではないようですし、高市さんが帰宅する時間にはすでに寝ていることも多いといいますよ」
与野党が拮抗した国会では思うような法案審議が出来ないからと国会を解散した高市首相。いよいよその成果が試されるが、まだ、大きな壁も残る。
「食料品への消費税の課税を時限措置で止めることを表明しています。現在の8%からゼロですから、財務省の抵抗は大きいでしょう。財務省も警戒していて、首相秘書官に主計局次長で局長目前だった吉野雄一郎さんを当てていますが、高市首相は財務省マターを、吉野秘書官を通さずすべて片山さつき財務相に連絡してしまうので、まったくの思惑外れのようです」(別の大手紙記者)
もっとも、高市首相が秘書官を通さずに物事を決めてしまうのは、どの案件でも同じようだ。永田町からは、このような悲鳴が聞こえてくる。
「他の秘書官も似たり寄ったりで、高市さんは何かあれば秘書官の頭越しに旧知の官僚や議員に連絡してしまうので、頭を抱えているようです。高市さんは、総理執務室にも秘書官をほとんど入れない状態だといいますよ。おそらく執務室に入れるのは、彼女の信頼する飯田祐二秘書官と木原誠二官房長官の2人だけだろう、という事です」
じつは官邸の“守り神”として再登板したはずの内閣官房参与の今井尚哉氏も、高市首相に疎まれ始めているという。
「今回の解散のアイデアは、今井さんが提示したものだと言われています。しかし、『存立危機事態発言』の辺りから、関係がおかしくなったようです。というのも、経産官僚だった今井さんは、中国の資源外交は十分に心得ています。早期に決着すれば大事にはならないからと、高市さんに答弁の起動修正を求めたようですが、高市さんがまったく取り合わないので、匙を投げたという話です。この件では結構、厳しい口調のやり取りがあったようで、『あんなことを言われる筋合いはない』と今井さんが激怒していたという話も合って、感情的なしこりもあるようです」
総選挙を経た高市首相は、果たして周辺からの支持を取り戻せるだろうか。
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