
開票日当日の高市早苗首相(JMPA)
2月8日に投開票がおこなわれた第51回衆議院議員選挙。立憲民主党と公明党が“中道改革連合”として合体するなど、さまざまな波乱があったが、結果的には、自民党の圧勝だった。
「まさに高市旋風が巻き起こりましたね。自民党は戦後最多の316議席を獲得しました。この勢いを維持して、国会運営でも委員長のポストの独占を要求するなど主導権を握りそうです。高市首相のおかげで当選した議員も多く、党内でも“高市一強”。徹底的に官邸主導で政策が進められていくことになりそうです」(政治部デスク)
さまざまな専門家による“勝因分析”は数あれど、もっとも重要なのは“庶民”が何を評価して高市を支持したのかということ。とくに国の政策や、景気の波に影響を受けやすい、社会の“アウトサイダー”たちは何を思うのかーー。
そこで本誌は、トー横キッズや風俗嬢、高級クラブのママなど幅広い立場の人々を取材。彼らの生の声を聞いた。
現在20歳の女性で、生活保護を受給しながらトー横に通っているというXさんはこう語る。
「え、総理って岸田さんじゃないんですか? サナエさん……あ、TikTokで見たことありますね。女性初の総理という話は聞いたことある気がするけど、いつ就任したかは分からないし、政策もよくわかりません。
でも、とにかくトー横では一斉補導したり通報して場所だけ移動させるとか、そういう不毛なことが繰り返されてます。排除したり、理解したふりをするパフォーマンスだけじゃなくて、ちゃんと寄り添ってくれるようにしてほしいですね。お酒飲んだり、逃げたりする場所が必要なコたちっているんですよ」
別の25歳のトー横キッズ男性・うにさんはこう語る。
「高市政権には買春する側への規制を強くしてほしいですね。ここにいる女のコたちは、体を売ることのリスクを何も考えていないんです。簡単に立ちんぼができてしまうこの社会は買う側が躊躇なく買えてしまうからだと思います。トー横は日本の恥でありながら日本の文化になってしまっています。根本の部分を変えないといけないと思います」
一方、現役のデリバリーヘルス嬢は規制強化を危惧している。
「『風俗業界は不景気になるのでは』と噂されています。『買った側も罪になる』という法案が決まれば『風俗店で遊ぶのは控えよう』ということにならないか心配です」
匿名の現役AV女優は“円安でホクホク”だという。
「高市さんが首相になってから、さらに円安になり嬉しいです。日本のAV女優は海外のイベントにお呼ばれされることも多くて、いただくギャラやチップは現地通貨。そのため円に交換するとき円安だったら手取りが増えます。このところの円安で、収入はだいぶ増えています」
歌舞伎町のキャバクラ店の店長も、好景気を実感しているようだ。
「『株で儲かった』というお客様が目立つようになりました。『1日で7桁(数百万円)儲かった』『今度、ランボルギーニでも買うか』など冗談なのか本当なのかわかりませんが、そんな会話が聞こえてきます。歌舞伎町は、高市内閣になってお金が回り始めたようです」
一方で怒り心頭なのは、AV制作会社スタッフだ。
「2022年6月に成立した『AV新法』導入の先頭に立っていたのが、当時自民党政調会長だった高市さんですからね。トラブルを未然に防ぐことは大いに賛成ですが、出演者が撮影から4カ月以内であれば自由に取りやめることができるようになっています。もしお蔵入りになったら製作費などで大損害が発生します。しかもギャラが返されない悪質なケースもあるようですから、制作サイドの負担が大きすぎます。高市さんは日本のコンテンツ産業を盛り上げると言っていますが、AV業界には恩恵がありませんね」
そのほかにも、さまざまな立場の人物が高市政権に期待を込めている。
●大島薫(30代、作家、元男の娘AV女優)
「サナは上手くやりましたね。同性婚は認めてほしいですね」
●藤崎まり子(40代、大阪・北新地の高級クラブママ)
「自民党の強さ以上に、野党の芯の無さが目立った選挙だと感じました。積極財政で民間の投資意欲を高め、経済の好循環を作ってほしいです」
●妹尾ユウカ(20代、作家・インフルエンサー)
「高市首相の掲げる明確な国家観と、曖昧さのない言葉に多くの有権者が安心感と期待を見出したのだと思います。短期的な人気取りではなく、本当に日本を元気にして欲しいです。小さなことをコツコツというよりも、高市首相にしかできない、大胆な変化を期待してます」
●七瀬アリス(20代、AV女優)
「高市旋風は知りませんでした。外交を頑張ってるなーと思って見てましたけど、今後は国内の改革に入るみたいな話聞いたので日本国民に優しい国になる事を願ってます」
●れいな(20代、港区女子)
「選挙があったことは知ってましたけど、投票用紙が来なかったです。高市さんは怒らなそうですよね。怒る人は嫌です。食品だけじゃなく、まつエクやネイルも消費税取らないで欲しいです。仕事の必需品なので」
●れいか(20代、港区女子)
「表情や芯があるように見えるところや、振る舞いから久しぶりに首相らしい人が首相になったから人気なんだと思います。違法移民を受け入れず、追い出してほしいですね。安心して暮らせるようになることを望みます」
●RITA GOLDIE(30代、バーレスクダンサー)
「高市旋風が起きた理由は、不安定な国際情勢の中でぶれない安全保障観と覚悟を示したことに多くの有権者が共鳴したからだと思います。高市首相には、法の支配と抑止力を軸に主権と国益を守りつつ、失われた30年を取り戻す大胆な成長戦略で日本経済を再興して欲しいです」
●伯爵(40代、ホストクラブROMEO)
「初の女性首相と言う事から、無関心な人の目をひきつけ、関心を持たせたと思います。ガソリン減税など、瞬時に物価高に対応してくれた事に、男性にはないスピード感を感じます。かかげてる公約は1つでも多く通して欲しいです」
●りょうママ(会員制バー・Miracle六本木のママ)
「ここまで圧勝の自民党を見たのは初めてですね。ただ、他に入れる党がなかった消去法も多いんじゃないかなと思います。若者にも目を向けた政策をやってくれたらいいなと思ってます」
さまざな立場から多種多様な意見が出た。とはいえ、やはり高市人気は“実在”するようで、一様に肯定的な意見が多かった。
「『産経新聞』の調査によると、高市内閣の支持率は18〜29歳の間で支持率92%ですからね。若い人はハキハキと朗らかにしゃべる高市首相に期待しているのでしょう。逆に言えば、市井の人々の間では、何かと理想論を掲げたり、護憲、反戦平和を訴えるリベラルがいかに受け入れられなくなっているのか、如実に出てきています」(前出・政治部デスク)
最後に、トー横で暮らす14歳の少女“にこるん”の意見を紹介したい。彼女は、親と学校から逃れるために、おカネはもちろん、スマホすら長野の自宅に置いて出てきたという。
「ネットで見てトー横を知りました。今日で3日めです。日中は、トー横の友達が借りてるホテルに泊まっています。政治はよくわからないし、総理も見たことありません。でも、もし選挙権があったら投票に行ってみたいな。国を管理する人に、変な人は選びたくないと思うから。タカイチさんには、みんなに親切で、虐待がない世界にしてほしいです」
絶対安定多数で“この世の春”を謳歌する高市氏に、ぜひ聞いてほしい言葉だ。
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