
新宿に存在する違法メンズエステ店・X
昨今、メンズエステ店の摘発が相次いでいる。サービス内容の“過激化”が背景にあるとされるが、その「最終到達点」と業界で位置づけられる違法店が東京・新宿に存在するという。
「噂になっているのはサロンXです。“15分の濃厚体験”を謳う完全個室マンション型で、料金は15分10000円。同店のHPでは、『風俗的・性的サービスは一切行っておりません』と書かれていますが、実態は『令和の“ちょんの間”』。15分間のなかで当たり前に本番行為がおこなわれているといいます」(風俗ライター)
Xに行ったという40代男性はこう語る。
「HPにプレイルームの所在地などは表記されておらず、『LINEでのご予約』のみ。こちらの連絡先などを送ると、教えてもらえるシステムです。最速で対応できる女の子の名前と、プレイルームの場所が送られてきます。
指定された場所は、新宿区のマンションの一室。ドアを開けると、『こんにちはー』と想像以上にかわいい子が出てきたので、正直、面食らいましたね。普通のワンルームにマットが敷かれただけの簡素な空間に通され、女の子に言われるがまま料金を先に支払うと、オプションの有無を聞かれます。私はオプションなしを選択。すると、そそくさと全裸になった女の子にマットへと誘われ、おしぼりでアレを拭かれてプレイ開始です。こちらが勃ったところで、ゴムをつけられました。
女の子があまりに躊躇なくコトを進める姿に、さすがに、ちょっと戸惑いました。私の場合はゴム有りでしたが、HPを見ると1万円の追加オプションで“生”でデキる女の子のほうが多いようで驚きました。ほかの風俗店との兼業で働いている子も多いみたいです」
当然、風営法に完全違反したサービス内容だ。即座に摘発されてもおかしくないが、業界関係者はこう証言する。
「すでに1年以上営業しているはずですよ。値段設定や時間設定からして、明らかに違法なメンズエステですが、なぜかまったく摘発されないのです。“不死身の店”として業界の間でもよく知られるようになってきました」
“歌舞伎町ガイド人”として知られる仙頭正教氏はXの来歴についてこう語る。
「そもそもメンズエステという業態は、コロナ禍に人気に火が付き、近年の風俗遊びでは一番の人気ジャンルとなっています。メンズエステがここまで盛り上がった背景としては、当時、感染をおそれた客が離れていったことで、風俗店がガラガラになったことに起因しています。
コロナ禍とはいえ、女の子は稼ぎたい、男は遊びたい。そんななか、なぜか『メンズエステならコロナに感染しない』という嘘が流れ、夜の世界で大流行したんです。
さらに、メンズエステは働く女性も多かったんですよ。本来のメンズエステは文字通り“エステ”でありマッサージをするだけです。“抜き”がないことから、女の子のほうも『風俗じゃない』として、働くことに対するハードルの低さがありました。その結果、メンエスがどんどん増えていき、激戦ジャンルとなりました。そんな中、生き残りを賭けてサービスの過激化に走る店が現れ出したのです。衣装も、オプションでマイクロビキニは普通、ついにはオプションでトップレスになる店まで出てきました」
過激化するメンエス業界にあって、その象徴だった東京・中野の某店が2024年に摘発されると、その後、メンエス業界を瞬く間に席巻していったのが、東京を中心に、神奈川、埼玉、千葉、栃木でフランチャイズ加盟店を計30店舗近く展開、年間10億円以上を売り上げていたとされる『神のエステ』だ。
風俗好きの間では「交渉次第で最後までいける子が多い」と評判だった同店は、2025年12月に神奈川県の『湘南神のエステ』が摘発を受け、風営法違反、売春防止法違反で7人が逮捕。さらに、2026年2月には『神のエステ』経営者の男女15人が風営法違反(禁止地域営業)の容疑で逮捕されている。さすがに、これ以上、過激な店は現れないだろうと思われていた。
「そうこうしているうちに、本番そのものがコースに含まれる『F』というお店が登場しました。総額3万円くらいのコース料金を払えば本番確定という、もはやメンエスとは名ばかりの、マンション型の本サロです。愛好家の間では当然、噂になっていましたが、こちらも2024年末あたりに閉店。どうなったんだろう、と思っていたのですが、2025年4月に新宿に謎の新店がオープンします。それが“X”でした。
Xは、先述した『F』が業態をメンエスから一発屋に変え、本番のみに振り切って作ったお店のようで、いわばメンエスという業態の『最終到達点』といえます。無謀にも程がある、本番のみに特化した業態変更は、ある意味、もう『開き直った』としか思えません」(仙頭氏)
2025年6月には改正風営法によって、メンエス店の禁止区域での営業は、罰則が大幅に強化された。それまでの、個人の場合「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の拘禁刑または1000万円以下の罰金」へと刑罰が重くなった上に、法人の場合は200万円から3億円の罰金となった。隠れて過激サービスをおこなっている違法店は、どこも戦々恐々としているはずだ。
「それでもXはプレイルームを増やすなど、強気に営業を続けています。同店の登場から約1年経ちましたが、さすがにそろそろ摘発されるのではないかと思っています。まもなく幕引きとなるのではないでしょうか」(仙頭氏)
どれほど摘発されてもなくならない違法風俗店。そのしぶとさには呆れるばかりだ。
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