
六代目山口組弘道会傘下組織幹部の狩野仁琉容疑者(写真・共同通信)
東京・上野で1月末、現金4億2000万円が入ったスーツケースが奪われた事件で、警視庁は3月14日、7人の容疑者を逮捕した。
逮捕されたのは、六代目山口組弘道会傘下組織幹部の狩野仁琉(じんりゅう)容疑者(21)、住吉会傘下組織幹部の伊藤雄飛(ゆうと)容疑者(27)、極東会傘下組織幹部の福原健光容疑者(48)、職業不詳の小池恒児容疑者、職業不詳の村田亜怜(あさと)容疑者、職業不詳の池田大樹(ひろき)容疑者、職業不詳の池田裕介容疑者のあわせて7人だ。
「狩野容疑者らは犯行の1時間前に合流すると、被害者が持っていたスーツケース3つを窃取した後、被害者の顔に催涙スプレーをかけたなどの疑いがもたれています。
被害者によると、スーツケースの中身は『香港で金の買い付けをするためだった』とのこと。警視庁は、現金運搬に関する情報をリークした人物がいたとして捜査を進めています」(社会部記者)
ある暴力団関係は、容疑者についてこう話す。
「事件が起こった直後から『若いヤクザのグループの犯行ではないか』という情報が駆けめぐっていた。犯行メンバーは、それぞれの組を横断して集まっていた。“ヤクザの連合軍” というわけだ。
かつてのヤクザなら、組を優先するので、ほかの組員と仕事をすることはあまりなかった。だが、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の出現以降、所属する組は関係なく、若いヤクザが集まって犯行に及ぶケースが増加した。
若手同士なら、携帯やパソコンが器用に使えるし、情報網もあるからだ」
被害者が4億円もの現金を持ち出す情報を、容疑者らはどうやって入手したのか。
「上野から御徒町にかけて多数存在している金・貴金属の取引業者には、組合に加盟している業者とそうでない業者がいる。加盟していない業者の情報は、外に漏れやすいというのだ。そうした業者は、銀行などを使わないで現金で持ち運びするケースが多く狙われやすい。
じつは、御徒町ではこうした強盗事件が頻繁に起きているのだが、被害者側が被害届を出さないケースも多い。金の出所を調べられるのを嫌うためだ。実行犯は、捕まらないだろうと高を括っていた可能性もある」(同)
1月には、羽田空港でも1億9000万円の強盗未遂事件、香港でも5100万円の強奪事件が発生している。上野の強奪事件で逮捕された容疑者らが、羽田や香港の事件にも関係しているのではないかとみて捜査が続いている──。
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