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【日米首脳会談】高市首相が用意した “トランプ懐柔策”…「安倍元首相の通訳」が指南した “エスコート戦術” とは

社会・政治 記事投稿日:2026.03.24 15:35 最終更新日:2026.03.24 15:45

【日米首脳会談】高市首相が用意した “トランプ懐柔策”…「安倍元首相の通訳」が指南した “エスコート戦術” とは

合意文書に署名したトランプ大統領と高市早苗首相(写真・JMPA)

 

 現地時間3月19日からの日米首脳会談で、少なくとも当面の間、ホルムズ海峡への自衛隊の派遣回避を成し遂げたとみられる高市首相だが、ほぼその “見返り” として、1兆円規模の対米投資を追加発表した。ある政府関係者は「最悪は回避した」と胸をなでおろすが、背景には、“トランプ懐柔策” があったという。

 

 トランプ大統領は17日、対イラン軍事作戦に関連し、日本や韓国、イギリスなどの支援は、「もはや必要ない」と表明していた。

 

「トランプ大統領は、SNSで『北大西洋条約機構(NATO)の大半から、米国のイラン軍事作戦に関与したくない』という通告を受けたことを明らかにしています。

 

 特にイギリスへの非難が大きいようですが、『日本、オーストラリア、韓国についても同様だ。世界最強の米国の大統領として言えば、誰の助けも必要ない』と、批判的にこれに付け加えました。

 

 米国が各国に艦艇派遣を要請したのは、ほんの3日前のこと。トランプ大統領としては、これに追従がないことで、“逆ギレ” したようなものです」(大手紙政治部記者)

 

“世界最強の大統領” の逆ギレゆえ、大きな外交上の波紋が広がるのは当然だが、意図せずに矢面に立たされた高市首相はというと、この間、一見、慎重な国会答弁に終始した。

 

 とはいえ17日も、「ことによっては国会の承認が必要なミッションもある」などと、派遣の可能性をまったく否定せず、事前手続きにまで踏み込んでいた。

 

 トランプ大統領が実際の会談でどのような要求をしてくるかわからない状況で、首脳会談を迎えた高市首相。事態が緊迫するなか、じつは訪米直前の週末から徹底的に高市首相にレクチャーされた「マル秘」作戦があったという。外務省関係者が明かす。

 

「トランプ大統領は、首脳相手であっても、自らが “偉大な米大統領” という態度を崩しません。具体的には、『握手では握った手を自分のほうに引く』『相手の背中や肩に手を置く』など、自分が格上であることを所作で示してマウントを取る傾向がある。

 

 高市首相へレクチャーされたことの要点は、トランプ大統領のこうしたマウントに対して『いっさいそれを遮らず、受け流すように』という一点でした」

 

 では、具体的にはどのような指導があったのだろうか。外務省関係者が続ける。

 

「トランプ大統領の “マウント仕草” をエスコートと捉えるよう、高市首相に伝えたのです。高市首相は女性で、男性ホストであるトランプ大統領が彼女をエスコートするのは、不自然なことではありません。

 

 さらに、エスコートに対しての謝意を示すため、こうした挙動のたびにアイコンタクトをしっかりとるようにも教え込まれたはずです。

 

 実業家としてディール好きのトランプ大統領ですが、裕福な不動産会社の御曹司でもあり、上流階級の社交界育ち。実際、首脳会談後の晩餐会では、トランプ大統領が高市首相の椅子を引いて、着席を促していましたが、これはおそらくトランプ大統領の思考が首脳会談ではなくて、“社交” に切り替わっていたからでしょう」

 

 トランプ大統領を社交モードにすることで、気持ちを逆なでせずに取り入ることに成功したというわけだ。実は、このトランプ攻略の裏には、彼が “リトルプライムミニスター” と呼ぶ名通訳の存在があった。

 

「今回の会談にも参加した、高尾直氏です。安倍晋三元総理から、ほとんどの総理大臣の英語通訳をしており、トランプ大統領とも顔なじみの関係にあります。高尾氏がトランプ大統領の表情などを事前に詳細に分析してペーパーにまとめ、外務省職員と高市首相と共有したそうです」

 

 こうした作戦が功を奏したのか。冒頭の自民党議員が安堵の表情でこう明かした。

 

「トランプ大統領は会談内容に不満があると、会談後の撮影タイムで延々と自説を述べることで、会談相手をまるで “出来の悪い生徒” であるかのように晒しものにすることがあります。

 

 韓国の文在寅大統領(当時)も、撮影タイムでトランプ大統領の怒りが爆発。そのまま数十分も手持無沙汰のまま立ちすくすしかなく、直後の政権支持率が急落したことがあります。

 

 高市さんも文大統領の二の舞になることは避けたかったはず。ホワイトハウスで高市首相を出迎えたトランプ大統領は、高市さんのハグに驚いたのか、思わず腰を引きました。意外に、このときに勝負がついていた可能性はありますね」

 

 トランプの懐柔は、とりあえずは成功か――。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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