坂井秀人氏(本人Xより)
港区・六本木で撮影された一本の動画が、ゴールデンウィーク明けのSNSを騒然とさせた。
そこに映っていたのは、全裸の女性たちが組体操の「ピラミッド」を組み、その頂上から男性がシャンパンを浴びせかけながら、「これが資本主義だ」などと叫ぶ異様な光景だった。動画は瞬く間に拡散され、批判が殺到。やがて、その張本人である“会社複数オーナー”を自称する坂井秀人氏に注目が集まったのだ。
動画流出直後、坂井氏は「生成AIによるフェイク動画の可能性が高い」と主張。さらに、「ADHD治療薬の影響で記憶が曖昧だ」などと釈明したうえ、動画を拡散したアカウントに対して法的措置を検討していることも示唆していた。ところが事態は思わぬ方向へ進む。
動画内で“ピラミッドの頂上にいた”という女性が、例の動画の醜態は「実際に行われていた」とXで証言したのだ。これにより、坂井氏の“AI生成説”は一気に崩壊した。ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう語る。
「最初は“フェイク動画だ”という強硬姿勢でしたが、証言が出た途端に一転して事実関係を認め、謝罪に転じました。さらに、SNSユーザーに“動画は虚偽だ”と投稿するよう呼び掛けていた形跡もありました。結果的に、説明が二転三転したことで炎上に油を注ぐ格好になったのです」
6日、坂井氏は長文の謝罪文を投稿。さらに動画でも謝罪を行い、「多くの人を不快にさせた」と頭を下げた。
その後も私生活の混乱ぶりを次々と発信し始め、この騒動を機に《家を追い出されました》などと投稿。友人から大量の金を借りるなどして生活しているようだが、Xでの発信を見る限り、この状況でもそれなりに豪華な食事を摂っているようだ。
「直近の投稿では妻の代理人弁護士から離婚協議に入るとの通告もあったことを明らかにしました。まさに進退が極まった状況と言えますが、投稿内容にはどこか切迫感に欠ける印象もあります」(スポーツ紙記者)
“AI生成動画”から始まったはずの騒動は、虚偽説明、謝罪、SNSでの支援募集、そして家庭崩壊へ――。坂井氏の投稿は現在も続いており、そのたびに新たな火種が投下されている状況だ。
ではいったい、坂井氏とはいかなる人物なのか。
坂井氏は富山県生まれ。高校卒業後に大学には進学せず、飲食関係の一般企業への就職をしたとされるが、詳しい経歴は明らかにされていない。
現在は複数の企業への投資事業を行う企業を経営しているというが、その投資先についての具体的な情報はほとんどない。
それでもイタリアの高級スポーツカー「フェラーリ」を数台所有、東京タワーが見えるタワーマンションに住み、クレジットカードとしては最高度の信用力があるというセンチュリオンカードを所有しているというから、いわゆる富裕層と見て間違いないだろう。
本人を知るIT関連企業の事業家は、彼の素性をこう語る。
「2017年には、FX関連の指南本『三位一体のFXトレード理論』(パンローリング)を出版。投資コンサルタントを自称していました。当時は東京近郊のファミリーマンションに住んでいたはずです。Xなどで投資家として本格的に発信し始めたのは、数年前からですね。
当時はこの“躍進”について、『高卒時の就職先と関係が深い、有名飲食店チェーンの米国部門のトップから独立した』と周囲には語っていたようですが、最近はこの経歴を口にしなくなり、複数の企業を買収しているM&A投資家の体になっています」
その投資家としての活動はどういうものなのか。
「坂井さんはいわゆる『ハンズオン投資家』。投資先の経営に積極的に関与して企業価値を高めるスタイルです。しかしこれまでにも、『投資先の外食店の助言を求めたコンサルタントに1億円を払ったのに、なんの効果もなかった』とか、『買収した美容関係会社の創業社長に横領された』などとSNSに投稿。その度に、彼の周囲では物議をかもしてきました。
以前は新宿を拠点にする起業家グループとも親しく、互いに増資をし合う関係にあったようですが、最近は関係性が冷え込んでいます」
騒動以降も熱心にXで発信を続ける坂井氏。彼の今後の人生は――。
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