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東京メトロ社員ら逮捕「ナンパ講習」マンツーマン指導は30万円
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.05.18 06:00 最終更新日:2018.05.18 06:00
「和姦なのに後日、女性が被害届を出すという事例が、世間では後を絶ちません。だから僕のセミナーでは、万が一に備えた自衛手段として、受講生たちに音声や動画で、和姦の証拠を残すように指導をしています。今回も、被害者女性が2分間ほど拒絶せずにいる動画があります」
5月9日、警視庁新宿署はマンションに女性を連れ込み、ウオッカを飲ませて昏睡状態にしたうえで乱暴したとして、東京メトロ社員・根本賢容疑者(27)と、会社員・羽生卓矢容疑者(33)を準強制性交容疑で逮捕した。
2人は有名ナンパ師が主宰する「リアルナンパアカデミー」(以下RNA)の受講生だった。本誌が、同アカデミーの塾長を直撃したところ、返ってきたのが冒頭のコメントである。
加害者の男性が女性を連れ込んだマンションは、「RNA」が都内に所有する「ハウス」と呼ばれる部屋。受講生が3時間3000円で利用していたというが、こうした “ヤリ部屋” があること自体、普通じゃないと考えるのが一般的な感覚だろう。
「受講生がセックスした数は圧倒的に日本一」と、大々的に宣伝している「RNA」のHPを見ると、受講生同士が「即」(ナンパした流れで、そのままセックスに持ち込むこと)の月間ゲット数を競うランキングまで公開。
また、塾長自身も「自分は40代ですが1日3〜4即なら普通にできます」と、ツイッターで豪語している。
「RNA」の講習は座学から始まり、ノウハウを頭に叩き込ませてから、路上でナンパを実践させる。現在、100名ほどの受講者がいるという。
受講者に配られるテキストは全部で約400ページ。通常コースの受講料は5万4800円だが、講師のマンツーマン指導を受けられるスペシャルコースは29万8000円だ。
「ナンパを教えるセミナーは『RNA』以外にもいくつかあって、受講生の多くは真剣に出会いを求める30代、40代の中年男性。受講料はけっして安くはないので、医者もいれば大手企業の社員もいます。
そうしたセミナーの多くは、女性への声のかけ方や女性との出会い方をメインに教えています。証拠動画まで撮らせて、受講生に『即』の数を競わせるようなセミナーは、かなり悪質ですね」(同業者)
逮捕された2人を待っていたのが、収監という名の “ハウス” とは、快楽の代償は大きすぎた。
(週刊FLASH 2018年5月29日号)