社会・政治
9月の総裁選はもう安泰「安倍首相」ビールで前祝い
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.05.19 06:00 最終更新日:2018.05.19 06:00
「札幌での冬季オリンピックを、2030年で取りに行きましょう!」
5月10日夜、北海道・札幌市内のサッポロビール園で開かれた会合で安倍晋三首相(63)が宣言すると、道選出の国会議員、道議、市議、道内の財界人の約100人が拍手と歓声で応じた。約1時間半の会合のあいだ、首相は終始笑顔でジンギスカンに舌鼓を打っていた。出席した道議はこう話す。
「ビールの次に黒ビールを飲み、羊肉や野菜をどんどん頬張っていました。体調はよさそうです。もともと地元財界との意見交換会と聞いていましたが、『総裁が来るから』と道連から急遽連絡があった。
安倍さんは気軽に写真撮影に応じていましたね。同じ時間に、来日していた李克強・中国首相の歓迎レセプションが札幌であったけど、安倍さんはずっとこちらにいた。国会の情勢についての発言はありませんでした」
5月10日といえば、国会では朝から衆参両院の予算委員会に、柳瀬唯夫・元首相秘書官(56・現経済産業審議官)が参考人として招致されていた。それを横目に、安倍首相は三選への足固めを進める。
「札幌を訪ねた目的は、9月の総裁選での票固めだ。2012年総裁選の一回めの投票では、北海道9票のうち、故・町村信孝氏が4票、石破茂氏が3票、首相は2票だけだった。出馬が確実視される石破氏へ、早くも対抗策を打った」(地元紙記者)
首相はすっかり余裕の表情だ。
「連休明けから、内閣支持率の下落に外交の成果で歯止めがかかり始めた。さらに、岸田文雄政調会長が首相支持に傾きつつある。岸田派からは、総裁ではなく、総裁選後の内閣改造や党役員人事で要職を狙うと漏れ伝わってきている」(自民党関係者)
三選を果たした安倍首相は、人事の一新を図るとみられている。
「憲法改正発議を挙党体制で臨むため、石破氏を副総理に起用する案がある。あとは、菅義偉幹事長、岸田官房長官、二階俊博副総裁、小泉進次郎氏が政調会長か初入閣という線が妥当。麻生太郎副総理は、閣外に出ざるをえないだろう」(同前)
安倍首相の祝杯は、再び9月に挙げられる。
(週刊FLASH 2018年5月29日号)