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寿司屋はまさかの「床上調理」…中国でバイトしたら驚いた社会・政治 投稿日:2018.05.28 16:00

寿司屋はまさかの「床上調理」…中国でバイトしたら驚いた

パクリ遊園地でバイト

 

 押しも押されもせぬ超大国である一方、「ニセモノ天国」「反日教育」「利己主義」など、ネガティブイメージで語られることも多い国、中国。 

 

 そんな近くて遠い国の実像を知りたいと、さまざまなアルバイトの潜入取材に挑んだのが、『ルポ中国「潜入バイト」日記』の著者でフリーライターの西谷格氏だ。

 

「きっかけは2014年のマクドナルド期限切れ鶏肉問題。事の重大さにピンときていない中国人を見て、日本人とは異なる彼らの衛生感覚に気づきました。生身の中国人の姿を伝えたいと思ったのが出発点です」

 

「潜入アルバイター」になるといっても、口で言うほど簡単ではない。なにせ職場は、中国。日本とは勝手が違ううえ、簡単すぎる仕事ではつまらないし、ハードルが高すぎても難しい。

 

「バイト探しには苦労しましたね。好奇心をそそるおもしろいバイトかどうかはもちろん、“パクリ” というワードのように、日本人が抱く中国のイメージから連想しやすい職種を選びました」  

 

 潜入を試みても、未遂、もしくは不発に終わったバイトもある。

 

「中国漁船のサンゴ密漁が問題になったときは、密漁船にコンタクトしようとしているうちに当局の取り締まりで密漁がなくなり断念。

 

 中国雑技団の皿回しを志願したら、『小学生から始めないと無理だから』と却下されました。ヘビ料理屋は働くところまでいったけど、ヘビのさばき方が悪いということで1日でクビに……。 

 

 労働ビザをとる必要など大がかりになり、面倒な事態になる予感がして辞めたバイトもあります。長居はせず に、いずれすっぱり辞めるとこまで考えないといけない(笑)」

 

 潜り込んだ現場では、無数の中国人と関わった。

 

「どの現場もわりとフレンドリーで、フランクな雰囲気。一緒に働くことで、中国人の思考回路が理解できたし、より身近に感じられるようになりましたね。中国のリアルな庶民感覚がとらえられたのは収穫でした。現在は2、3カ月に1回ほど渡中していますが、またバイトしたいと思っていますよ」

 

【パクリ遊園地に潜入してみた!】
潜入期間 3日間
給料 約200元(約3000円)

 

 潜入したのは山東省の遊園地。
「中国はうまくパクるほうが賢いという風潮。有名すぎるキャラは上層部の判断で使用停止していましたが……。スタッフも客も、パクリを一切問題視しておらず、まったりした職場でした」(西谷氏・以下同)

 

【寿司屋に潜入してみた!】
潜入期間 5日間
給料 未払い(500元のはずだった)

 

「販売用容器を床に置き、味噌汁は座って作る一方、まかないの皿を入念に熱湯消毒する中国人に啞然としました」
 サーモンの産地表示は、日本語で「デンマーク」産、中国語で「智利(チリ)」産だったが、理由を知る同僚はいなかった。

 

寿司屋

寿司屋

 

【反日ドラマ撮影に潜入してみた!】
潜入期間 1日間
給料 ノーギャラ(目安は1日150元)

 

 反日ドラマは一大ジャンル。スタジオには、大量の日の丸と旭日旗が掲げられていたが、セットや衣装に時代考証は皆無。
「ただ、作っている人たちに反日の意識は薄く、売れるから作る、役者だから演じる、と深く考えてはいない様子でしたね」

 

反日ドラマで撮影

反日ドラマで撮影

 

【高級ホストクラブに潜入してみた!】
潜入期間 2カ月間で8回
給料 約7100元(約10万6500円)

 

「歌舞伎町のようなスーツ姿ではなく、カジュアル&短髪が人気で、ダメ出しされました。スイカアートで、下ネタフルーツまで作るのはさすが。中国でも違法ですが、日本より大麻が手に入りやすく、吸っている女性を目撃しましたね」

 

【婚活パーティに潜入してみた!】
潜入回数2回
参加費 80元(約1200円※1回)

 

 人前で女性全員に自己PRしたり、服を脱いで上半身を見せたりと、イベント多数。
「一対一だとモジモジするのに、人前になると中国人は積極的。エントリーシートには車や家の有無の項目があり、お金にはシビアです」

 

【まさに体当たり!「潜入バイト」の歴史】

 

●2009年
 中国・上海へ渡る。ライターとして、現地の情報レポートを始める。

 

●2014年
・「寿司屋」へ初潜入。市内十数店舗のチェーン店で、ディープな中国の洗礼を受ける。

 

・「反日ドラマ」の制作現場へ潜入。郊外の映画村で、名もなき日本海軍兵を演じる。セリフはもらえなかった。

 

・山東省の「パクリ遊園地」へ潜入。「七人の小人に著作権はない」と言われ、中国流パクリマインドにふれる。

 

・「婚活パーティ」へ潜入。日本人だからといってモテる時代は終わっていた。

 

●2015年
「高級ホストクラブ」へ潜入。学生時代のホスト経験を生かせるかと思いきや “お茶をひく” 日々。

 

●2016年
 6年ぶりに帰国。「ツアーガイド」「留学生寮管理人」として、日本にいる中国人の取材を敢行。
 現在は、次回の潜入先を検討中ーー

 

にしたにただす 
1981年生まれ 地方新聞の記者を経て、ジャーナリストとして活動。『ルポ 中国「潜入バイト」日記』(小学館新書)発売中

 

(週刊FLASH 2018年4月24日号)

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