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【皇室典範改正問題】小林よしのり氏が緊急提言「『養子案』は単なる引き延ばし、『愛子天皇』しか皇室を救う道はない」

社会・政治 記事投稿日:2026.06.30 06:00 最終更新日:2026.06.30 06:00

【皇室典範改正問題】小林よしのり氏が緊急提言「『養子案』は単なる引き延ばし、『愛子天皇』しか皇室を救う道はない」

愛子さま(宮内庁提供)

 

 6月25日、衆参両院の正副議長と与野党の代表者による全体会議で、皇室典範改正案の要綱が政府側から示され、会議後に森英介衆院議長は「了承となった」と記者団に語った。改正案は30日にも閣議決定される見通しで、政府は7月17日までの今国会中の成立を目指している。

 

「要綱には、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子を皇室に迎える案について、皇室典範の改正で対応すると書かれていました。しかし、全体会議は満場一致には至らず、とくに、養子案については参院の立憲民主党の議員から『国民の理解、安定性、伝統の観点から採用することは極めて困難』などの反対論が出ました。しかし、改正案は政府の思惑どおりに、今国会中に成立する公算が高いとみられています」(政治担当記者)

 

 こうした動きに強い危機感を示すのが、漫画家の小林よしのり氏だ。小林氏は、皇位の安定継承には「女性・女系天皇」を認める皇室典範の改正が不可欠である、とこれまで一貫して主張し、男系男子のみの皇位継承に固執する動きを厳しく批判してきた。はたして、政府案について何を思うのだろうかーー。

 

「今回の改正案は『愛子天皇』を排除するための法案ですよ。そういう観点でマスコミが報じないから、みんな気がつかないだけです。世論調査では約9割が『愛子天皇』を望んでいるのに、それを封じてしまおうという企みがあるわけです。彼らのなかには『女性・女系天皇』は絶対に認めない、という熱狂的なドグマがあるから、旧宮家の男系男子から養子を迎えて、その子を天皇にすればいいと考えた。そのために『愛子天皇』を排除する。これが彼らの本音なんです」(小林氏・以下同)

 

 しかし、「男系男子」というこだわり自体、確たる根拠はないのだという。

 

「彼らは『男系男子こそが日本の伝統だ』と思いこんでいる。しかし、日本は男系でも女系でもなく、双系主義が伝統であって、天皇には男でも女でもなれるんです。そもそも天照大神は女神ですし、女性天皇も八方十代います。“女系天皇はいない”というのが定説になっていますが、それも大嘘です。

 

 そもそも、神武天皇の後の天皇は『欠史八代』と言われ、存在したのかどうか立証されていません。そこで皇位は途絶えていることになるわけで、男系で続いてきたことをどうやって立証するのでしょうか。それでも男系にこだわるのは、日本会議や神道政治連盟、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)など『男系』にこだわる団体から、選挙の支援を受けている国会議員がいるからです。票のため、自分のエゴのためなんですよ」

 

 このまま養子案が法制化されれば、どんな事態になるのか。

 

「たとえば、旧宮家のひとりである竹田恒泰氏でも、天皇の祖父、上皇様のようなものになる可能性があります。本人は天皇になれなくても、その子孫には皇位継承権がある。これは新たな身分制、新たな貴族を生み出すということですよ。さらに養子を増やしていけば、特定の旧宮家による皇室の乗っ取りにもなりかねません。

 

しかも旧宮家といえども、一般国民として自由に育ってきている。そういう人が、愛子さまのように天皇にふさわしい帝王学を学んでいるはずもありません。そういう“新たな貴族”を、国民が尊敬できるかということです」

 

 さらにいえば、養子案には、憲法違反の疑いもあるという。

 

「旧11宮家は1947年に皇籍を離れており、その子孫は完全な一般国民です。しかも7家はすでに断絶、または断絶が確定しており、いまは4家しか残っていません。つまり、今回の改正案は、“全国民のなかから4つの家に生まれた男子だけが皇族になれるようにする”というものです。これは明らかに、日本国憲法第14条が定める『門地による差別の禁止』に違反するんです。もし、このまま皇室典範が改正されれば、私は違憲訴訟をすることも考えていますよ」

 

 憲法の問題をすり抜けたところで、そもそも養子になる人物が現れなければ、養子案は“画に描いた餅”となる。

 

「現代の一般国民として自由に育った人が、喜んで皇室に養子として入るとは思えません。誰が養子になるんだと探しているうちに、結局、誰もいないということになる。結論はそうなるはずですよ。それは安倍政権のときからわかっていたことです。結局、今回の養子案も、皇族数確保と言いながら、単なる引き延ばし策にしかならないでしょう」

 

 多くの問題を孕み、本質的には皇族数の確保にもつながらないという、今回の皇室典範の改正案。それに代わって小林氏が主張するのは「愛子天皇」だ。

 

「愛子さまは、天皇としての資質も十分、備えておられます。それは当たり前で、今上天皇であるお父様の背中を見ながら育ったわけですからね。『国民と苦楽をともにする』というお父様のふだんの振る舞いや、考え方を学んでいらっしゃるわけです。さらに、語学も堪能で豊かな教養もおありです。だから外遊されても、堂々としていらっしゃる。

 

 ところが、女性であるだけで皇位を継承できないのです。今回、天皇皇后両陛下はオランダやベルギーを訪ねられましたが、ヨーロッパにはたくさんの王女がおり、今後はたくさんの女性君主が生まれるんですよ。でも、愛子さまだけは、きちんとした女帝としての資質がおありなのに、“女性だからダメだ”と言われている。これは、日本の恥を世界にさらしているようなものです」

 

 小林氏は、側室制度がなくなった皇室を今後も持続させるには、「愛子天皇」しかないと断言する。

 

「いまは側室がいない以上、男系だけで皇統を続けるということは絶対に不可能なんです。これは小泉内閣が2005年に設置した有職者会議のときからわかっていることですよ。だから、当時は『女性・女系天皇』を容認する皇室典範改正が議論された。そもそも、男系で続ける歴史も伝統もないのは、説明したとおりです。そうすると、女性・女系に道を開くしかない。愛子さまはちゃんとした帝王教育も受けておられるし、国民の人気も高い。しかも、皇室典範の皇位継承資格を『男系男子』から『皇統に属する子孫』と書き換えるだけで『愛子天皇』は実現するんです」

 

 皇室の行く末を、本気で案じているのは誰なのかーー。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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