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14年めの逮捕「岡山女児殺害」容疑者の父は警察官

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.06.09 16:00 最終更新日:2018.06.09 16:26

14年めの逮捕「岡山女児殺害」容疑者の父は警察官

 

「小さいときのあだ名は “くにちゃん”。かわいい子で、いつもお母さんにくっついていました」(実家近所の人)

 

 30年あまりたったいま、“くにちゃん” にそんな面影はない。勝田州彦容疑者(39)は、14年前に岡山県津山市で小学3年の筒塩侑子さん(当時9)を殺害した容疑で逮捕された。「侑子さんを見て、かわいい子だと思い、後をつけた」と話しているという。

 

 兵庫県加古川市に生まれた勝田容疑者は、県内の高校を卒業後、海上自衛隊に入隊。数カ月で辞め、専門学校で英語を学び、留学。帰国後は仕事を転々としていた。

 

 その一方、3度も事件を起こして逮捕されている。2000年には兵庫県明石市で少女数人の腹などを殴打。2009年には同県姫路市や太子町などで少女の腹部をドライバーの先で突く連続傷害事件。

 

 そして、2015年には姫路市内で中学3年の少女の腹などをナイフで刺す殺人未遂事件。いずれの事件でも有罪判決を受けている。今回の逮捕時は2015年の事件で岡山刑務所に服役中だった。

 

 凶行を繰り返す勝田容疑者について、兵庫県警OBで警察ジャーナリストの飛松五男氏はこう話す。

 

「勝田容疑者の父親は兵庫県警の警察官で、私が現職だったころ、彼とは同僚でした。2000年に息子が事件を起こしてからも、父親は勤務を続けていました」

 

 母親も、兵庫県警の職員だった。ともに現在は退職しているが、自分の勤めていた県内で、息子が無抵抗な少女を狙って事件を起こした両親の心中はいかばかりか。

 

「また逮捕されて、お母さんは、近所を『ほんまに迷惑かけてすみません。ほんまにごめんなさい』と謝ってまわっていました」(別の近所の人)

 

 2015年の事件の裁判で、勝田容疑者は次のように証言した。

 

《少女が激痛に苦しんだり、血を流す姿に異常な興奮を覚え、自宅に帰って自慰行為に及んでいた》、《自らの腹を刃物で刺し、少女の流血を想像して興奮していた。刺しすぎて入院した》。

 

 弁護側は、中学時代に受けたいじめと、家庭での厳しいしつけが、嗜虐的な性癖を生んだと主張した。

 

《いじめを受けたと父に話すと強く叩かれた。母親は取り合ってくれない。自分は寂しかった》

 

 自らの家庭環境について、勝田容疑者はそう証言していた。5月31日、本誌記者は母親に声をかけた。

 

「えらいすんません。何もお話しすることはありませんから」と答えるのみだった。

 

 じつは兵庫県内には、少女が襲われた未解決事件が2件ある。2006年、たつの市で小学4年の女児が男に胸などを刃物で刺され、重傷を負った殺人未遂事件。そして2007年に加古川市で小学2年の女児が自宅前で何者かに左胸と腹を刃物で刺し殺された事件だ。

 

 兵庫県警は、これらの解決に向け捜査を進める。手口や時期などから勝田容疑者が関与している可能性も視野に入れ、岡山県警と情報交換を継続するという。

 

(週刊FLASH 2018年6月19日号)

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