
今井絵理子氏
「目玉なき改造」ともいわれたなかで、注目を集めた人事ではあった……。9月17日に発足した第2次高市改造内閣で、内閣府副大臣に就任したのが今井絵理子参院議員である。
「今井議員は、自民党所属の参院議員として2016年に初当選して、2期めです。内閣政務官や党の政務調査会副会長などを歴任し、すでに10年のキャリアがあります。今回、政策実行の実務責任者である副大臣として、子ども政策や障がい者政策、沖縄振興政策などを担当することになります。
今井議員は政治家としてよりも、やはり“SPEEDのメインボーカル”としての知名度のほうが、まだ高いかもしれません。いわゆるタレント議員ゆえに風当たりは強く、今回の人事にも『人選が納得いかない』『知名度だけで選ばれた』など、SNSを中心に激しいバッシングにさらされています」(政治担当記者)
そんな今井議員に、思わぬところから、異例ともいえる擁護が飛び出した。共産党内でも“論客”といわれる大門実紀史(みきし)参院議員が、自身のXで、今井議員に対するバッシングにこう苦言を呈したのだ。
《第2次高市内閣の副大臣は27人もいるのに、今井絵理子さんだけが異常なバッシングを受けている。2年前のこのポストのあとも今井さんは障がい児支援に真剣に取り組んで来られた。そのことも知らず(知ろうともせず)、相変わらず元アイドルという職業への偏見とジェンダーバイアスで人をたたく。高市内閣への批判は厳しく行なっても、個人の人格まで全否定するような攻撃はやめるべきです》
この投稿には、
《同意します。実績と結果で評価されるべきです》
《共産党大嫌いですが、あなたのこの発言は見直しました》
など、賛同する声も目立った。
もちろん、元アイドルであることが、政治家としての資質と関係ないことは言うまでもない。だが、今井議員の場合、批判やバッシングを受けても仕方がないだけと思われる“理由”がある、という声も多い。
「ひとつは、私生活におけるモラルの問題です。2017年には妻子のいる、当時神戸市議だった男性と、新幹線内で手をつないで寝ている姿が、週刊誌で報じられたのです。本人は会見で『略奪不倫ではない』と否定しましたが、『疑いの目を向けられることはごもっとも』と語り、政治家としての倫理観を問われるきっかけとなりました」(芸能担当記者)
カネをめぐる問題も発覚した。
「2020年と2021年に、自らが代表を務める政党支部に対し、1250万円という多額の寄付をおこなっていたことが発覚しました。本人は『法的な違法性はない』と主張していましたが『節税目的ではないか』と猛反発を受けました」(同前)
そして、いまもくすぶり続けているのが、2023年の“パリ研修”問題だ。
「自民党女性局のフランス研修の際、SNSに掲載された写真が『まるで観光旅行のようだ』と猛反発を招きました。その後、『追って報告書を提出する』と言いながら、3年経っても報告書の提出はなく、国民への説明が不十分なままです」(同前)
こうした過去の炎上を振り返れば、バッシングの背景は「元アイドルだから」だけではないようだ。政治アナリストの伊藤敦夫氏はこう語る。
「今井さんが政治家としてどんな活動をしてきたか、障がい者問題のほかはよく知りませんが、やはり、スキャンダルやパリでの“観光旅行”で批判された印象が強い方です。
そもそも、いわゆるタレント議員は、政党にとって、単なる“広告塔”なんです。政治家としての資質よりも、選挙で票集めできる“人寄せパンダ”、あるいは法案の“採決要員”としてしか期待されていない。もちろん、なかにはまじめに政策に取り組んでいる人もいますが、そういう人はまれです。
いずれにせよ、過去に問題をおこしたことのある議員を、当選回数や議員歴で副大臣という要職にはめ込む人事というものが、果たして適切なのかどうか。その意味で、任命権者の高市早苗首相の責任は大きいと思います」
今井議員には“人寄せパンダ”の汚名を返上すべく、がんばってほしいところだ。
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