
9月16日、自民党臨時総務会に出席した麻生太郎副総裁(写真・長谷川 新)
毎日新聞が9月26日と27日に実施した全国世論調査で、9月16日の党役員人事において高市早苗首相が自民党の麻生太郎副総裁を続投させたことについての評価が話題になっている。
同調査では、麻生氏を続投させたことを「評価する」は20%で、「評価しない」は56%という結果だった。
ちなみに麻生氏の義弟の鈴木俊一幹事長を続投させたことを「評価する」は19%、「評価しない」は39%となっている。
自民党のベテラン秘書が言う。
「世間は麻生副総裁を続投させたことについてNOと言っているわけですが、『もう歳だから、辞めたらどうなの』と考える人や、長老の麻生さんがいつまでも居座るような自民党の古い体質に嫌気がさしている人が多いということでしょう。鈴木幹事長については麻生さんの義弟であるし、つながりが深いとみられていることもあって、評価しないという数字が高く出たのだと思います。副総裁といっても閣僚と違ってお飾りのようなものと自民党の幹部らは考えていますから、高市さんが『麻生副総裁には引き続き、副総裁をお願いしたいと思います。何かご意見ありますか』と聞いても、反対する幹部はいないでしょう。永田町の論理と世間の考え方は違うということです。世論調査の結果がNOであろうとも、高市さんは今は麻生さんと鈴木さんと喧嘩する必要はないですから、高市さんもこの調査結果は気にしていないと思いますよ」
2025年10月の自民党総裁選では麻生氏の支援のおかげもあり、総裁に選出された高市氏。麻生氏はいわば“恩人”にあたる。1年後の2027年秋には自民党総裁選を控えており、高市氏が長期政権を目指すなら、次の総裁選に勝たなければならないため、引き続き麻生氏の後ろ盾が必要になるとみられている。
政治部デスクが言う。
「当初、首相は側近の萩生田光一幹事長代行を幹事長にする案を真剣に考えていました。しかし、首相自身がこだわった食料品の消費税減税を押し通すなかで、党内から一定の反発を食らってダメージを受けたことや、福岡県議会の金銭授受騒動で『政治とカネ』に厳しい視線が注がれるようになりました。それにより、派閥パーティー券をめぐる裏金事件で脛に傷のある萩生田氏は使いづらくなってしまいました。鈴木氏は麻生氏の義弟で麻生派の次期会長となる人物でもありますし、鈴木氏続投を望んだ麻生氏の声を飲まざるを得なかったということでしょう。2人を続投させたことは来年の総裁選を睨んだ人事だったといえます。首相が再選を目指していることが明確になったといえる人事でした」
高市内閣の支持率は同調査で、8月の前回調査から4ポイント増の45%となり、3カ月ぶりに支持率が不支持率を逆転したことも話題にのぼっていた。
「支持率の回復に安堵してばかりではいられないと思います。党内基盤が弱いと言われる高市さんですが、いつまでも長老議員の顔色をうかがっているようでは、いずれ国民から背を向けられるのではないかと心配する声も出ています」(前出の秘書)
高市氏の足かせが外れる日はやってくるのだろうか。
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